2015年8月9日日曜日

タイでAISのTraveller SIMを買って使う方法

ドコモなど日本の携帯電話を海外で使うと法外に高い国際ローミングの通話料・通信料を請求されます。そういうわけで私はもう過去何年もドコモの国際ローミングは使っていません。世界中でWiFiが使える今では、SkypeなどのIP電話を使えば国際ローミングなんて使わなくていいと思います。緊急時のために持っているのは悪くないと思いますけどね。

とはいえ、携帯電話のネットワークが海外でも使えれば移動中もネットが使えて楽しいので、プリペイドSIMカードが現地で手に入る場合はそれを買って使っています。現地の人と電話をする必要があるときもプリペイドSIMカードの入手は必須です。日本の携帯電話の国際ローミングでは、現地の人が日本に国際電話をかけないとつながらないので、こんなものは現実的にビジネスにも観光にも使えません。

海外でプリペイドSIMカードを使うことの難点は入手や設定が難しく、そういうことのためにしばしば貴重な時間を要してしまうことです。海外の滞在時間が短いときなど、私でもこんなことをやっている暇はないと思ってしまいます。その点、タイは外国人観光客が多いこともあり、プリペイドSIMカードの入手が容易で、通信コストは安く、しかも設定までやってもらえるのでハードルが低いです。


バンコクのスワンナプーム国際空港に到着したらまずは到着フロアにある下の写真のAISのお店に行きましょう。そのお隣にはdtac、さらに進むとTrueMoveのお店もあるので、どこに行ってもよいのですが、タイではAISが最大手で日本と同じ3Gの2,100MHzが広範囲で使えるので、AISにしておけば間違いはないと思います。ただ、AISは言わずと知れたタクシン・カンパニーなので、バンコクのエリート層には嫌われています。


このAISのお店で買うべきものはTraveller SIM(トラベラーシム)という名前の旅行者用のSIMカードです。Traveller SIMは199バーツや499バーツのものも存在しているようですが、299バーツのものが最も人気です。詳しい説明はこちらにありますが、299バーツのものだと、データ通信は1.5GBを7日間使えます。1.5GBを超えると通信速度は64Kbpsになってしまいます。通話などに使えるクレジットが100バーツ入っています。



7日間は短い場合もあると思いますが、後から追加できるのでそれ以上滞在する場合も問題はありません。SIMカード自体は30日間有効で、データ通信のパッケージを追加購入することができます。最初に入っている100バーツを使って、2日分のデータ通信パッケージを買うこともできます。


先ほどのサイトにはTraveller SIMがあちこちで手に入るようなことが書かれていますが、2015年6月下旬の時点でこのSIMカードが定価で買えるのはスワンナプーム国際空港の到着フロアのお店だけです。MBKの携帯電話売場などでも売られていますが、100バーツほど上乗せされた価格で売られているようで、価格を尋ねたら400バーツと言われました。

MBKの1階のTelewizにあるかなと思って行ってみたら、ここにはないけどサヤームパラゴン4階のAISセンターに行けばあると言われたので、そこへ行ったらスワンナプーム国際空港でしか買えないと言われました。誰も本当のことはわからないというのはタイではよくあることです。AISの旗艦店とも言えるこのAISセンターにないとなると、本当に市中にはないのでしょうね。もしスワンナプーム国際空港以外で売られていたら、100バーツくらい上乗せされていると思っていていいでしょう。



そういうわけで、スワンナプーム国際空港到着時にたとえ疲れていても明日にしようなどとは思わずに、そこで買った方がいいのです。ちなみに、スワ ンナプーム国際空港のAIS、dtac、TrueMoveのお店は制限エリア内にあるので、一度ここを出てしまうとSIMカードを買いに戻ることはできませ ん。Traveller SIMは何がなんでも到着時にここで買っておきましょう。

もちろん、市中でもAISの通常の3G SIMカードは簡単に買うことができますが、Traveller SIMが総合的にみていちばんお得です。ただし、Traveller SIMはあくまで短期滞在者向けのSIMカードなので、長期間タイにいるなら様々なパッケージが用意されている通常の3G SIMカードを買った方がいいでしょう。


このSIMカードならば例えば下のようなパッケージを使うことができます。ただ、AISのパッケージは目まぐるしく変化しているので、これらがいつ使えなくなるか予測もつきません。


AISのプリペイドSIMカードのデータ通信用の基本設定は以下のようになっています。AISのお店かTelewizで買うとこの設定までやってもらえますが、SIMカードを挿す端末を変える場合などがある人は覚えておいた方がいいです。端末の設定をしてもらうときは事前に言語を英語にしておくと親切ですが、スワンナプーム国際空港のAISのおねえさんは端末の言語が何語だろうと設定できるすごい人です。

APN name: internet
username: (blank)
password: (blank)

先ほどサイトにはトップアップや残高照会や国際電話の方法などいろいろ書かれているので有益です。AISの残高照会はここに書かれているように「*121#」なのですが、うまくいかないことも多々あります。そういうときはAISのお店かTelewizに行った方がいいでしょう。

トップアップは「*120*PIN番号#」です。トップアップのためのPIN番号はセブンイレブンやファミマで買うことができます。AISのお店やTelewizならトップアップの作業もやってもらえるでしょう。

先ほどサイトに書かれているHome Connect Serviceというのは初めて知りました。これはドコモやソフトバンクの携帯電話宛ての電話やSMSをAISの番号に転送してくれるというものです。日本からの電話やSMSを受けなければならない人には有益なサービスではないかと思います。日本からかかってきた電話を受けると、日本の携帯電話の着信料がかかるので、AISの電話からコールバックした方がいいとも書かれていますね。こういうのが正常に機能するのかどうかわからないのがタイという国なのですが。

さて、タイ・エアアジアXが就航しているドンムアン空港でのプリペイドSIMカードの入手はどうすればいいでしょうか?残念ながら、ドンムアン空港にはAISとdtacのお店はなくTrueMoveのお店が到着フロアにあるのみです。このお店があるのはおそらく制限エリアなので、到着したらすぐにここでプリペイドSIMカード(Traveller SIMにとほぼ同じ条件のもの)を入手しておいた方がいいです。一度制限エリアを出てしまうと、再び戻るのは難しくなります。

タイ・エアアジアXの機内で売られているTune TalkのSIMカードもここでサポートしてもらえるようです。


ドンムアン空港の到着フロアの制限エリア外にもプリペイドSIMを売っているお店が2店(下の写真)あるので、こちらでも買えますが、ここはキャリア直営店ではないので正規の価格に上乗せされたものを売りつけられるのは間違いありません。私ならこんなぼったくり店では絶対に買いませんが、某有名モバイラーの人はよく買っているようですね(笑)。

2 件のコメント:

  1. 昨年バンコクに行ったときは空港で無料シムを大量に配布していたので、ちょっこと電話するのに便利でしたが、今年5月は全くみかけませんでした。

    数年前はブラックベリーやノキアのスマートフォンを使っていたのに、今では使っているタイ人は全くいないですね。

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  2. 空港で時々TrueMoveのSIMカードを配ってますね。BBやNOKIAはもはや化石です。

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