2015年3月31日火曜日

安全な航空会社、危険な航空会社

飛行機に乗る機会が多いこともあり、germanwingsの墜落事故に衝撃を受けています。どうすれば、航空機事故を避けられるのかは私にとっては重要な課題です。

航空事故に遭遇しないために私たちにできることはせいぜい事故の確率が低い航空会社を選ぶことでしょう。といっても、安全な航空会社の航空券は一般的に高いので、めったに起こるわけでもない事故のために、そういう航空会社だけを選ぶのは現実的に難しいです。

航空会社の安全性の判断には、AirSafe.comAirline RatingsJACDECのデータが参考になります。これらの情報や自分自身の経験なども総合して、私が考える今は乗らない方がいい航空会社の中で日本人がよく利用しているところは以下です。

1. 中華航空
 台湾の航空会社は総じて安全度が低いです。(ただし、エバー航空は今のところ無事故で踏みとどまっています。)中華航空の飛び抜けた事故の頻度は、統計値を参照するまでもなく誰もが知っている通りで、これに異論は出ないと思います。最近立て続けに重大事故を起こしたトランスアジア航空ももちろん乗りたくはないですね。

2. マレーシア航空
 2014年に立て続けに重大事故を起こして、経営状況も危機的になっています。空席を埋めるために激安のビジネスクラス運賃も出ていますが、どんなに航空券が安くても今は乗りたくはありません。

3. ターキッシュエアラインズ(トルコ航空)
 近年路線網を急拡大している航空会社で中東・アフリカといった日本の航空会社が手薄な地域を網羅しています。この航空会社の事故の多さは統計値にも出ている通りで、安全面での信頼性は低いと思います。スタッフの仕事ぶりを見ても、航空会社大手の中では世界最低レベルと思っており、安全性を考えるとここはお勧めできません。

4. エアアジア
 安全面で信頼できるLCCだと思っていましたが、昨年エアアジア・インドネシアが起こした事故は衝撃的でした。この事故の原因はまだ完全には明らかになっていません。その後もたびたび航空券のセールが行われていますが、どんなに安くても当分の間乗りたくはない航空会社です。

5. 大韓航空
 台湾と同じく韓国の航空会社も総じて安全性が低いと思います。アシアナ航空や他のLCCも大韓航空とあまり変わらないでしょうね。韓国に行くたびに韓国社会、韓国人の安全意識の低さには驚いており、どんな事故が起こっても不思議はない国です。

6. ガルーダ・インドネシア航空
 インドネシアも航空事故の非常に多い国で、フラッグキャリアのガルーダ・インドネシア航空ですら例外ではありません。インドネシアの航空会社はできるだけ利用したくないですが、広大な島国なので、国内を移動するにも飛行機に乗らざるをえません。インドネシアではLCCのライオン航空が急成長していますが、これに乗るくらいならまだエアアジア・インドネシアを使いたいです。

7. ノックエアー
 タイ国際航空の子会社の格安航空会社ですが、日本ではニュースにならない程度の小さな事故を何度も起こしています。機材の不具合による欠航も日常的に起こっており、この会社は本当に大丈夫なのかと心配になります。タイの航空会社は総じて安全に対する意識が低く信用がなりません。タイでは鉄道やバスなどすべての乗り物が危険なので、どうしようもないんですけどね。

私もこういう航空会社はできるだけ避けるようにしていますが、航空券の価格やフライトのスケジュールなどでやむを得ないときには時々利用しています。

一方、安全度の高い航空会社は統計値を参照すると以下のところだと思っています。ただ、これまで事故がなかったことで将来も事故が起こらないことが保証されるわけではありません。こういう航空会社の飛行機に乗って事故に遭ったら運が悪かったと思うしかないでしょう。

1. カンタス航空
2. ジェットスター航空
3. フィンランド航空
4. オーストリア航空
5. カタール航空
6. エミレーツ航空
7. イージージェット
8. エティハド航空
9. エバー航空

ANAも統計的な数値はいいのですが、最近の胴体着陸やら背面飛行はかなり深刻な状況だったと思います。JALもそうなのですが、日本の大手二社は油断がならないと思っています。


航空事故に絶対に遭わないようにするには飛行機に乗らないこと以外ありません。確かなことは、飛行機に乗れば乗るほど航空事故に遭遇する確率は上がるということです。

飛行機にマイルを貯めるために乗るとか上級会員の資格を獲得・維持するために乗るといったいわゆる「修行」は航空事故に遭遇する確率が上がるだけなので止めた方がよさそうです。私も昔そういうことをやってましたが、今では陸マイルの方が何倍も貯まるので、無駄に飛行機に乗るのはもう止めました(笑)。

2015年3月30日月曜日

デルタ航空ゴールドメダリオン会員のベネフィットを検証してみた

LCCも真っ青な激安運賃で有名な中国東方航空(エコノミークラス)で福岡空港からカンボジアのプノンペンまで行ってきました。中国東方航空はスカイチームに加盟しているので、デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードを持っているとゴールドメダリオン会員として様々なベネフィットが得られることになっています。

実はこのクレジットカードを解約すべきかどうか非常に迷っています。1年近く使ってみて決して悪いカードではないということはわかったのですが、年会費26,000円(税別)というのがあまりに高いと思います。それだけのベネフィットがないなら負担が大きいので解約すべきカードです。そこで、この旅でゴールドメダリオン会員のベネフィットを検証して解約するかどうか判断しようと思いました。

福岡空港にはインライン・スクリーニング・システムがないため、チェックインの前に受託手荷物のX線検査を受ける必要があります。ゴールドメダリオン会員ならば、エコノミークラスの長い行列に並ばなくてもSKY PRIORITYの表示のあるチェックインカウンターで優先チェックインができるわけですが、福岡空港ではその前にX線検査の長い行列に並ぶ必要があるため優先チェックインの恩恵はあまり大きくはありません。

中国東方航空利用時に福岡空港で使えるラウンジはJALのサクララウンジです。といっても、国際線のサクララウンジには全くやる気が感じられません。JALのうどんですかいなどがあるのですが、食べたい人は係員に注文する仕組みになっています。ところが、係員はたまに出てくるだけで、注文しようにもどこにもいないのです。肉まんがあるのだけが救いだなと思いました。


福岡空港にはPriority Passで大韓航空のKALラウンジを利用することもできます。ただ、このラウンジはキャパシティーが小さいので、混雑時は利用を断られることもあるそうです。サクララウンジもKALラウンジも窓がなくて、ラウンジ内には息苦しさもあります。どちらもよいラウンジとは言えないです。

ゴールドメダリオン会員は優先搭乗ができます。といっても、通路側の座席だと窓側の人が来ると立って道を空けないといけなくなるので、優先搭乗をする意味はあまりないですね。

上海浦東国際空港では中国東方航空の乗り継ぎカウンターでの手続きが必要です。混雑する時間帯だと200mくらいの行列ができるので、SKY PRIORITYのベネフィットは大きいのですが、今回はそういう時間帯ではなかったので、あまり意味はなかったです。このカウンターで中国東方航空のラウンジのインビテーションをもらえました。


上海浦東国際空港にはPriority Passが使えるかなりハイレベルなラウンジがあるので、必ずしも中国東方航空のラウンジを使う必要はありません。しかし、中国東方航空のラウンジでは搭乗前に呼び出しがあり、ラウンジから直接専用バスで飛行機まで連れて行ってもらえます。


プノンペンの空港の回転台で受託手荷物を受け取ると、SKY PRIORITYのタグが付いていました。この荷物が早く出てきたのかどうかわかりませんでしたが、いずれにしてもビザの申請などに時間を要するので、あまり意味はないように思われます。


次はプノンペンから福岡空港への帰りの旅程でゴールドメダリオン会員のベネフィットを検証してみました。

中国東方航空のエコノミークラスのチェックインカウンターはどこの空港でもたいてい長蛇の列ができているのですが、プノンペンの空港ではSKY PRIORITYと書かれた優先チェックインカウンターには待っている人はいなかったので、すぐにチェックインできました。

プノンペンの空港にはPriority Passが使えるラウンジはないのですが、ゴールドメダリオン会員はラウンジが使えるのでとても幸せでした。串焼きがおいしかったです。優先チェックインができたおかげでラウンジで過ごす時間も確保できました。ラウンジにぎりぎりまでいたのでゲートに着いたらすでに搭乗は始まっており、優先搭乗の意味はなかったです。


上海行きの機内でおもしろいことが起こりました。エコノミークラスの座席に座っていたのですが、CAさんがまくら、毛布、中国語の新聞、スリッパを持ってきてくれたのです。こんなものをお願いしていないのになぜ?と不思議に思って尋ねてみたら、「ゴールドカードだから」と言われました。まくら、毛布は使わないし、もらっても邪魔なので、頭上の手荷物棚に入れました。中国語の新聞は読めないので意味がなかったです。スリッパはケースがきれいだったので、記念に持ち帰りました。その後、まくらと毛布は近くの日本人乗客に勝手に取られてしまいました。上海に到着するまでは私のものだと思っていたのですが(笑)。

上海浦東国際空港の乗り継ぎカウンターではSKY PRIORITYのレーンに並びましたが、通常レーンと時間的にはほとんど同じだったと思います。ここで中国東方航空のラウンジのインビテーションがもらえたので、行きと同じラウンジで出発までの長い時間を過ごしました。ソーセージと卵の朝食は美味しくなかったです。行きと同じようにこのラウンジから直接専用バスで飛行機まで連れて行ってもらえました。


福岡空港では回転台に手荷物が早く出てくるということはなく、かなり長い時間待たされました。優先タグをつけてもらっても回転台で受託手荷物を早く受け取れた経験は国際線ではほとんどなく、こういう実効性の低いサービスは止めたらいいのにと思っています。

さて、今回のフライトの予約クラスは「V」だったので、デルタ航空のスカイマイルには25%しかマイルが貯まりません。メダリオンボーナスマイルももちろんありません。貯まったマイル数は往復で1,132マイルです。ほとんど意味はないですね。


福岡空港にはJAL ABCのカウンターがないので、デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードの特典を利用して荷物を自宅へ無料で送ることもできません。福岡空港でも荷物の宅配ができるようになればいいのにと思っています。

この旅を通じてデルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードを持ち続けるメリットはやはりほとんどないという結論に至りました。ただ、プノンペンの空港で優先チェックインができたのとラウンジが使えたのは本当によかったと思っており、解約するかどうかはもう少し考えてみたいです。

2015年3月29日日曜日

タイのLCCが日本への乗り入れ禁止?

タイの航空会社の安全性はお世辞にも高いとは言えません。金儲け優先・安全度外視で運だけで飛んでいるような怪しい航空会社が浮かんでは消えている国です。ここ数年、タイ国際航空や子会社のノックエアーも小さな事故をたくさん起こしています。


そんなタイのLCCが日本への乗り入れを禁止されるというニュースが流れていて驚いています。乗り入れ禁止の理由はICAO(国際民間航空機関)の安全基準を満たしていないためなのだそうです。2015年6月にタイ・エアアジアX(関西空港-バンコク往復)の予約があるので、どうなるのかと思いました。

しかし、このニュースは重大な誤報だったようで、新規・増便路線やチャーター便が日本への乗り入れ禁止となり、既に認可を受けている既存路線には影響がありません。また、この措置はLCCに限らず、例えばフルサービスキャリアのタイ国際航空も影響を受けるようです。いずれにしても日本・タイ間の航空輸送に影響が出るのは避けられそうにありません。

この措置を受けてノックスクートが2015年3月29日以降の日本線チャーター便の運航を取りやめるとのことです。ノックスクートは2015年5月に成田・関空への定期便の就航も予定していましたが、それも延期になりそうな模様です。2015年5月1日から就航予定で、すでに航空券も発売されているタイ・エアアジアXの札幌-バンコク線(新規)への影響も懸念されています。


結局、私が予約しているタイ・エアアジアX便は既存路線なので予約には影響が出ないことになります。この旅行は実は取りやめたかったので、心の中でラッキーと思っていたのですが、残念ながら取りやめはできなさそうです(笑)。

追記 タイ・エアアジアXの札幌-バンコク線(新規)は2015年5月1日よりも就航が遅れるという報道が出ていました。

2015年3月27日金曜日

プノンペンの吉野家で牛丼を食べてみた

私はごはん(お米)が大好きです。麺類も好きですが、パンはあまり食べません。アジア人はやはりお米だなと思っています。

日本のお米は世界一美味しいと日本人の間では信じられていますが、それは本当なのでしょうか?昔日本が米不足になったときにタイ米が輸入されたのですが、それが全然おいしくなくて日本人に不評を買い、やはり日本のお米は世界一ということになったようです。お米の味には日本人のプライドもあるわけですが、お米を融通してくれたタイ人にはずいぶん失礼なことをしてしまったと思っています。

日本のお米が美味しいというのは日本の気候風土や料理法と深く関係しています。焼きめしにするならタイ米の方が明らかに美味しいと私は思っています。日本のように白いお米を炊いて食べるなら日本のお米が絶品です。とはいえ、カリフォルニア米は今や日本のお米と遜色のない味なので、日本のお米が世界一というのはないなと私は思っています。プノンペンでそんなことを考えさせられたのは、イオンモール・プノンペンで吉野家の牛丼を食べたときでした。

海外で食べる吉野家の牛丼は発展途上国であっても結構なお値段です。プノンペンでは牛丼並盛が3.5USドル、大盛が4USドルです。1USドル=120円とすると、それぞれ420円、480円となります。日本では並盛が380円、大盛が550円なのでいい勝負かなと思いました。

イオンモール・プノンペンの吉野家ですが、全くお客さんが入っていませんでした。吉野家は日本のマクドナルドになるなどと宣言していましたが、海外ではかなり苦戦していると思います。このお店も店頭に忍者を配置するなどしてアピールしていますが、牛丼などというわけのわからないものを食べたいと思うカンボジア人は少ないと思います。



この吉野家ではお金を払ったら最近日本でよく見かける呼び出し機を渡されます。牛丼の調理には時間がかかり5分以上待たされました。その後も呼び出し機は鳴らず、店員さんが牛丼大盛をトレーに載せて運んできてくれました。お客さんは私だけですから暇なんでしょうね。



牛丼を一口食べて安心したのは肉がおそらく日本と同じ米国産のものだろうと思われたことです。東南アジアでは牛肉と言えばまずい水牛肉が多いのですが、吉野家では日本の味が守られています。逆にこれはだめだと思ったのは明らかに日本のものとは違うお米です。お米も日本から運んで来ないと、これでは牛丼全体が全然美味しくありません。牛丼に合うのは明らかに日本のお米(あるいはカリフォルニア米)ですね。

プノンペンの吉野家の牛丼は「うまい、やすい、はやい」ではなく「まずい、たかい、おそい」だなと思いました。

カンボジアに日本の牛丼が定着するにはまだまだ時間がかかると思います。子供の頃から味に慣れさせていかないといけないわけですから、それには何十年という時間を要するでしょう。そういう取り組みが見られない海外の吉野家を見ていると、それだけの覚悟で海外進出をしたのかなと時々疑問に思います。

追記 土曜日の夜に再び行ったら子供を集めてイベントをやっていました。カンボジアの子供に牛丼の味を教え込ませる戦略が着々と進行しているようです。

プノンペンのイオンモールへ行ってきた

2014年6月30日に開業したイオンモール・プノンペン(←リンク先の公式サイトは派手に音楽が鳴るので注意)に行ってきました。今回カンボジアに来たのは、日本のニュースでも話題になっていたこのイオンモールに来るのが目的です(笑)。

トゥクトゥクに乗ってやって来ました。プノンペンの中心セントラルマーケットから3USドルです。


店内は吹き抜けのあるモダンなショッピングモールですが、全体的に作りが安っぽいのは日本のイオンモールと同じです。私は日本のショッピングモールは総じて東南アジアに周回遅れだなと思ってます。バンコクのサヤーム・パラゴンとかすごいですからね。1階をうろうろしている変なおじさんに「日本人ですか?」と二度声をかけられました。こういう人は相手にしない方がよさそうです。


日本をアピールするお店がたくさん入っていました。キティーのお店です。カンボジアではまだ流行っていないように思われます。


ノジマ電機が入っていました。「JAPAN STANDARD」とでかでかと書かなくてもいいのにと思うのですが、こういうのが品質のよさをアピールするのでしょうね。


ダイソーももちろん「DAISO JAPAN」として日本品質をアピールしています。商品はほとんど中国製なのにw。価格は1.9USドルと安くはありません。日本のダイソーはどうしてあんなに安いのかといつも不思議に思っています。


日本をアピールする仕掛けがこれでもかと店内にあります。


日本食のお店がたくさんありますが、丸亀製麺かと思ったら伊予製麺でした。伊予製麺なんて知らなかったのですが、ネットの情報によると丸亀製麺のぱくりと書かれています。


4階にはスケートリンクもあります。


このイオンではお客さんが少ない割に警備員がたくさんいることに驚きました。エスカレーターの動きがやたらに遅いのでいらいらすることもありました。カンボジア人がエスカレーターに乗り慣れていないからわざと遅くしているのかなと思いましたが、いくらなんでも遅過ぎます。


いちばん楽しみにしていた食品売り場(スーパーマーケット)です。トップバリュ商品もあります。カンボジアはドルが通貨として流通しているので、価格表示はUSドルになっており、支払いもUSドル札になります。カンボジア・リエルでも払えますが、その場合は1USドル=4,100リエルで計算されます。輸送にコストのかかる日本製の商品に限らず、それ以外の多くの製品も価格は日本より高いと感じました。今どきの日本は何もかも安いですからね。円安ということもありますが、今どきの東南アジアの物価の高さには驚くばかりです。

商品に日本語が書かれていてもカンボジア人には読めないわけですが、日本語が書かれていることが高品質の証となっているのは、タイや台湾といったアジア各国のお決まりごとです。これには「JAPAN」と書くのと同じ効果があります。ただ、日本製品を売っているわけではない現地企業までもが怪しい日本語を使うことも増えてきました。香港の「優の良品」とか日本語としては意味がわからないですね。





「お客さま感謝デー」のようなものもあるようです。ここではWAONはもちろん使えませんが、メンバーカードがあるようでレジで持っていますか?と尋ねられました。


お寿司がおいしそうでしたが、高いのでとてもではないですが手が出ません。日本のように閉店時間が近づいたら半額になったりするのでしょうかね?スーパーマーケットの営業時間は8:00~22:00らしいです。もし滞在中に機会があれば半額になるかどうか調べに行きたいです。



カンボジア産と思われる納豆(1.3USドル)が売られていたので、買ってみてホテルで食べました。日本で食べる納豆と遜色ない味でした。



日本のイオン食品売り場ではお店のスタッフが奥の部屋に入るときにお辞儀をしていますが、ここでもカンボジア人スタッフがお辞儀をしていました。よく教育が行き届いていると思いました。

プノンペンのイオンモールの商品価格は総じて日本よりも高いという印象です。私は将来物価の安い東南アジアに移住したいと思っているのですが、日本食を食べるなど日本にいるのと同じような生活をすれば、生活コストは軽く日本の2倍くらいになってしまうでしょう。カンボジアなら安いかもと思っていたのですが、イオンモールに限らず物価は高く、結局日本で暮らすのがいちばん安上がりなんだろうなと思いました。

追記 イオンモール・プノンペンに土曜日の夜に再び行ったら平日とは違ってお客さんでいっぱいでした。カンボジアにお金持ちが増えていることが実感できました。エスカレーターが異常に遅いのは下りだけのようでした。

2015年3月26日木曜日

カンボジアビザはどうやって入手するのがお得か?

日本人のカンボジアへの入国にはビザが必要です。在日本カンボジア王国大使館で旅行前に取得することも可能なのですが、申請にかかる時間と手間を考えると有利な方法ではありません。地方在住者には時間とコストを考えるとほとんど無理な方法です。郵送や旅行代理店を通じた申請も可能ですが、これも面倒で余分なコストがかかります。ちなみに、窓口での観光ビザ(シングル)の申請料金は3,900円です。

カンボジアはインターネットでビザ(e-Visa)を取得できるようになっています。ビザの取得費用は30USドルで、これに7USドルの手数料が加算されて、計37ドルになります。e-Visaはカンボジア王国外務国際協力省が発行しているので、日本にある在カンボジア王国大使館に問い合わせても何もわからないそうです。申請したのにメールの返事が来ないというトラブルもネットに散見されるので、時間に余裕がない場合は止めておいた方がいいでしょうね。

カンボジアのビザを取得する方法で最も簡単で安いのは、カンボジア到着時に空港で取得するというものです。先日プノンペンの空港で実際にやってみたのですが、処理もスムーズであまりに簡単で拍子抜けするほどでした。ビザの取得費用も30USドルだけなので、これがいちばん安いです。陸路のカンボジア入国でしばしば問題になる賄賂要求もありませんでした。


空港でビザを取得するには30USドルの現金と写真1枚(横3.5cm×縦4.5cmくらい)が必要なので忘れずに持参しましょう。受託手荷物に入れないよう注意が必要です。先日中国東方航空の飛行機でプノンペンに着いたのですが、機内では入国カードと税関申告書は渡されましたが、ビザ申請書はもらえませんでした。検疫質問票も機内ではもらえなかったので、飛行機を降りてからカウンターで記入する必要がありました。

検疫を通過した後はビザの申請カウンターで申請書をもらって記入しました。この申請書には写真のサイズは横4cm×縦6cmと書かれていますが、そのようなサイズでなくてもなんら問題はありません。記入が終わったら申請書と持参した写真を申請カウンターに提出します。次にお隣の受領カウンターに行って、30USドルと引き替えにビザのシールが貼られたパスポートを受け取ります。その後、入国審査を受けることになりますが、カンボジアの入国審査はとても緩いようで何も言われませんでした。

2015年3月25日水曜日

JRの指定席と自由席はどちらがお得か?

松江から博多までJRで移動しました。松江から特急「スーパー隠岐」で新山口まで行って、そこで「のぞみ」に乗り換えました。特急「やくも」で岡山まで行って「のぞみ」に乗り換える方が列車の本数が多くて圧倒的に便利なのですが、距離が長くなるので運賃も高くなってしまいます。岡山経由、「ダメ。ゼッタイ。」なのです。


みどりの窓口で切符を買うときに指定席にするか自由席にするか迷ったのですが、自由席の方がちょっとくらいは安いだろうし、この時期なら自由席でも座れるだろうと予想して自由席にしました。

予想通り、「スーパー隠岐」でも「のぞみ」でも座席を確保することができたのはよかったのですが、自由席だと出発時刻より早くから列に並んで席取りをしないといけないのがつらいですね。

こんなに苦労しても自由席と指定席の運賃の差は300円くらいかなと思っていたのですが、実は予想以上に大きな差があり、自由席にしてよかったと心から思いました。なんと、自由席が10,470円なのに対して、指定席は11,760円と、その差は1,290円でした。

JRの料金計算は複雑すぎて鉄道マニアでないとわかりません。しかし、今ではYahoo! 路線情報のような便利なサイトがあるので、自由席と指定席の料金比較には大いに利用した方がいいです。


ただし、JRは東海道・山陽新幹線のエクスプレス予約や早期割引など様々な割引切符を販売しています。メジャーな駅間なら金券ショップを利用するという方法もあります。みどりの窓口で何も考えずに目的地までの切符を買うのではなく、どうやったら目的地までいちばん安く行けるのか調べた方がいいですね。

2015年3月24日火曜日

デビットカードはなぜ流行らないのか?

キャッシュレス社会のアメリカではクレジットカードのみならずデビットカード(ATM cardと言うことが多いです)も普及していますが、日本ではデビットカードはほとんど使われていないと思います。

日本は現金信仰が厚い社会です。現金しか使えないお店はいくらでもあるし、クレジットカードが使えるお店でも、決済にものすごく時間がかかるなど使い勝手は決してよくありません。ドラッグストアやホームセンターのレジなどで店員さんがレシートに自分の名前を書き込んだりはんこを押したりしているのを見ていると、どこまでアホな店なの?と思わずにはいられないです。コンビニは総じて優秀ですけどね。

日本ではクレジットカードの利用に手間がかかるので、少額決済だと店員さんに嫌な顔をされることがあります。レジにクレジットカードの利用は1,000円以上でお願いしますなどと書かれているお店もありますが、これは日本がいかに現金社会であるかを示すよい例だと思います。

これほどクレジットカードを使うのが面倒な日本において、わざわざクレジットカードを使うのはマイルなりポイントなりが相当貯まってユーザーにそれだけのメリットがあるからに他なりません。そうでなかったら誰もクレジットカードなど使わないです。

一方、デビットカードはマイルやポイントの還元がほとんどなく、クレジットカードのように面倒な思いをしてまで使うメリットがほとんどありません。加盟店にとっては手数料が低くていいのかもしれませんが、ユーザーにはその分メリットがないのです。

デビットカードにはJ-DebitとVisaデビットがありますが、J-Debitは使えるところが少ないし、海外でも使えません。Visaデビットも一部のVISAカード加盟店で使えないところがあるようです。こんな使いにくいものを持つ意味は何なのかと疑問に思わずにはいられないですね。

デビットカードは収入のない人でも持てるというメリットがありますが、それは逆にいい年をしてクレジットカードも持てない人なのかという偏見の目で見られる可能性もあるということです。

私がデビットカードを使いたくない理由は銀行から即時引き落とされるので、不正利用が怖いというのがあります。デビットカードの不正利用に対しての補償はクレジットカードほど手厚くはないようです。

それでも何らかの理由でデビットカードを持ちたい人には、JALのマイルが貯まるりそなVisaデビットカード、ANAのマイルが貯まるスルガ銀行ANA支店のFinancial Pass Visaデビットカードが選択肢になりそうです。

りそなVisaデビットカードは年会費1,000円(税抜)ですが、初年度年会費は無料です。 2年目以降もカードの利用があれば500マイルもらえるので、年会費は実質無料と考えてよさそうです。このカードは200円の利用につきJALマイレージバンクの1マイルをもらえます。JAL便の航空券であれば200円で2マイルです。


Financial Pass Visaデビットカードは年会費無料ですが、マイルはあまり貯まりません。100万円以上200万円未満の利用で3,000マイル、200万円以上の利用で8,000マイルもらえますが、最低100万円からというのはかなりハードルが高いと言えます。


これ以外にも楽天銀行Visaデビットカードは楽天スーパーポイントが貯まるので、ANAのマイルに移行すればよさそうです。しかし、1,000円で2ポイント(ゴールドでも1,000円で5ポイント)しか貯まりません。

いずれにしてもそこまでしてデビットカードを使う意味はないと思います。実はカード発行会社もクレジットカードの分割払いやリボ払いのように金利が発生しないと利益が出ないのでデビットカードはやる気がないようです。結局みんなやる気がないからデビットカードは流行らないのでしょうね。

2015年3月23日月曜日

ANAのビジネスクラス搭乗記

羽田-バンコクをANAのビジネスクラスで往復しました。ユナイテッド航空(マイレージプラス)のマイルがたくさん貯まっていたので、クック諸島のラロトンガ島まで行って消化してきました。

ANAはSkytraxのエアライン評価で2年連続「5つ星」を獲得しています。ビジネスクラスにも時々乗っていますが、サービスレベルは非常に高いです。とはいえ、ビジネスクラスのサービスがいいのは欧米線だけで、東南アジアや中国など中近距離線は先頭を走るシンガポール航空の背中が遠く見えないようなお寒い状況でした。

ところが、このところJALもANAも東南アジア線のビジネスクラスに力を入れており、かつてのようなくたびれた設備のおんぼろビジネスクラスではなくなっています。

ANAのビジネスクラスにもいろいろあって、最近あちこちで宣伝に使われているのが、下の写真の左上とその下にあるANA BUSINESS STAGGEREDです。これには一度だけ乗ったことがあるのですが、飛行機から降りたくなくなるような快適なシートです。こういうのは(おそらく)欧米線にしか投入されていません。

今回乗ったのは下の写真の右上のANA BUSINESS CRADLE(ボーイング787-8)です。このシートのコンセプトは「リクライニング時にはシート全体で体をしっかりとサポートし、ゆりかご(CRADLE)に身を委ねているような心地良いくつろぎ感を追求しました。」とのことです。フルフラットにはならないので寝心地は完全ではありませんが、昔を思えば天国のような設備です。


 

ANA BUSINESS CRADLEの設備の詳細は下のようになっており、ANA BUSINESS STAGGEREDのような個室感覚はないものの、数時間の旅には過不足のない環境となっています。


飲み物ですが、白ワインは「マコン・リュニー サン・ピエール 2013 ブシャール・ペール・エ・フィス」「ヒューゲル・ジョンティ 2013」です。これらの価格を調べると前者は平均1,438円、後者も同じく平均1,438円です。全然高くはないんですね(笑)。


赤ワインは「シャトー・オー・グリニョン 2012」と「ドメーヌ・ロスタル・カーズ・エスティバル 2012」です。前者は平均899円、後者は平均1,438円と出ていました。ビジネスクラスではそんなに高いワインは出ていないということですね。それでも美味しいワインだと思いました。ANAは安くて美味しいワインを自社の利益と顧客の満足度を同時に最大化するために本気で厳選しているように思われます。


今回バンコク行きでのフライトは和食メニューの「ANAオリジナル郷土料理・鳥取」を選んだのですが、実はあまりおいしくなくて非常にがっかりしました。一部の料理の味付けが食べられないほど塩辛かったのは調理ミスではないかとすら思っています。





このフライトで見た機内映画は「紙の月」「相棒シリーズ X DAY」「八日目の蝉」でした。今どきの洋画はあまりおもしろくないので邦画を選ぶことが多いです。

「紙の月」はおもしろい映画だったのですが、雑な展開とエンディングにがっかりました。タイという国を勘違いしているのではないかとも思いました。「相棒シリーズ X DAY」は作りが安定しており外れがないです。十分楽しめました。「八日目の蝉」はどこかで見たことがあると思ったのですが、昔テレビドラマでやっていたらしいです。それを見たのかも?


バンコク到着前に軽食メニューにあった「空の上のトンコツ「そらとん」」(一風堂)を注文したらとても美味しくて、これで口直しができました。


バンコク(スワンナプーム国際空港)では乗り継ぎだけなので入国はしないのですが、ビジネスクラスではプレミアムレーンのインビテーションを全員に配っていました。


帰りのバンコク-羽田のフライトは深夜発なので夜の機内食はありません。行きと同じ「空の上のトンコツ「そらとん」」(一風堂)を食べました。その後ワインだけ飲んで映画は見ずに寝ることにしました。


朝4:30に朝食が出てきましたが、寝不足で食欲もないし、見るからに粗末でANAのやる気のなさを感じるものでした。どうせほとんど日本人しか乗ってな いんだから、和食は納豆と生卵と味付け海苔と焼き魚とかにして欲しいと思わずにはいられないです(笑)。吉野家の特朝定食の方がおいしいです。


ANAの帰りのバンコク-羽田便はほとんど寝るだけなのでビジネスクラスのサービスを満喫できず、もったいないような気がしました。それでもCAさんの細やかな気配りが行き届いていて、タイ航空などのビジネスクラスとは格の違いも感じました。エコノミークラスはどこでもいいですが、ビジネスクラスはやはり日系がいいですね。