この空港の公式タクシー乗り場からタクシーに乗るには50バーツの空港乗入料金を余分に支払わなければなりません。これはいったい何のため？と思われるのですが、それが誰か空港関係者の利権になっているだけのことです。
公式タクシー乗り場から乗ったら安全なのかと言えば全くそういうことはなく、500バーツや1,000バーツ札を出してもお釣りをくれないくらいのことは当たり前のようにあります。高速道路を走っていないのに法外な高速道路料金を請求するなどあの手この手で私たちを騙そうとしてきます。公式なタクシー乗り場から乗ったタクシーが安全だったことは私の経験では一度もなく、むしろ公式なタクシー乗り場からは乗らないことをお勧めします。
それでは、どこからタクシーに乗るのかと言えば最上階にある出発フロアの前からです。空港に客を乗せてきたタクシーに乗ればいいのです。空港はここからタクシーに乗ることを公式には認めてはいない（ただ、黙認はしている）ので、ターミナルビルからタクシー乗り場に出られないように回転扉が取り付けられていて、なおかつそれぞれのゲートにガードマンが立っています。
それゆえ、一見ここからタクシーに乗れるような雰囲気ではないし、そんなことをしている人はほとんどいないのですが、今のところ全く問題なく乗ることができます。回転扉を逆走してもガードマンは何も言いません。もし何か言ってきたら別の回転扉に移動すればいいだけです。
この回転扉は一見逆走できないように見えるのですが、下の図のように微妙な位置で扉を止めることで簡単に隙間から逆走することが可能です。タイ人の作るものなんてしょせんこの程度です。
ここで注意することは、タクシーの客引きには絶対についていかないことです。そういう人たちはガン無視して、今まさに客を乗せてきたタクシーを自分の目で見つけて声をかけましょう。念のため、タクシーに乗る前にメーターで行くかどうかドライバーに確認して下さい。メーターを使うのを少しでも渋ったら、即別のタクシーにチェンジでいいです。
空港に客を乗せてきたタクシーはここで客を乗せてもいいのですが、ここでは客待ちはできないことになっていて絶えずガードマンに早く出ろと追い立てられています。なんとしても、客を乗せて市内に戻ろうとドライバーも必死になっているので、タクシーはいくらでも見つかります。
ここからタクシーに乗ったときには50バーツの上乗せは不要なので絶対に払わないで下さい。高速道路は使う必要は特にないので、よほど急いでいるのでなければ高速道路は不要と連呼して下さい。バンコクでは下道が混雑しているときは高速道路も混雑しているので使う意味はほとんどないです。高速道路を使うときは料金所を通るたびに通行料金をきっちり払って下さい。事前事後にまとめて払うとぼったくられます。
スマホが使えるならどこを走っているのか地図で確認して下さい。バンコクに土地勘がないなら、そんなことをしても無意味かもしれませんが、地図を見ていることをドライバーにさりげなく伝えることで遠回りをされる危険を回避できます。
バンコク中心部まで運賃は200～300バーツです。500バーツ札、1,000バーツ札しかないような状況はお釣りがもらえず非常に危険なので、空港のセブンイレブンで買い物でもして事前に小額紙幣を入手しておいて下さい。タイで使いにくい高額紙幣をくずすならコンビニに限ります。セブンイレブンは出発フロアの到着フロアの間にある3階とエアポートレイルリンクの駅がある地下階にあります。
タクシーを降りるときですが、先に後ろのトランクからスーツケースを取り出して、道端（車外）でドライバーにお金を払った方がいいと思います。スーツケースを乗せたまま、急発車で逃げられる事態を避けるためです。
バンコクのタクシーではチップを払う必要は特にないのですが（お釣りの数バーツの小銭はたいてい残します）、空港からホテルまで無事に送り届けてくれたのなら、メータープラス20バーツくらいあげてもいいでしょう。50バーツあげるとものすごく喜ばれるでしょう。
この方法が万全とは言えませんが、公式タクシー乗り場からタクシーに乗るよりもはるかに安全でぼったくられる心配は少ないです。できれば、空港からはタクシーには乗らずに、エアポートレイルリンクを使った方がいいと思いますけどね。
ちなみに、この方法はドンムアン空港でも使えます。いつも長い行列ができている公式タクシー乗り場からは乗らずに、空港に客を乗せてきたタクシーに乗って下さい。スワンナプーム国際空港と同じでタクシーは客待ちを許されておらず絶えずガードマンに追い立てられるので、ドライバーは必死に市内へ戻る客を探しています。この空港は回転扉も何もないので、スワンナプーム国際空港よりもタクシーに乗るのは簡単だと思います。
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