2014年6月30日月曜日

関西空港野宿日記

海外旅行の出費のほとんどは航空券とホテルです。今回クアラルンプールからエアアジアX(D7)便で22:25に到着予定だったのですが、到着が多少遅れたこともあって入国審査と税関検査を終えて外に出たのは23:05くらいでした。

翌日朝一の高速船で神戸空港へ行って、そこからスカイマークで米子空港へ帰ってくることになっていました。こういうスケジュールだとホテルの選択肢はホテル日航関西空港くらいしかないですが、このホテルは非常に高いですね。さすがにむやみに泊まれません。

そこで、関西空港で野宿することにしました。空港で泊まるというのは世界を旅する貧乏なバックパッカーには当たり前の経験です。治安の悪い発展途上国でも空港ならば警察官がうじゃうじゃいて治安はいいし、比較的清潔なトイレもあります。早朝のフライトに乗るときなど短時間の睡眠のためにホテルに泊まるのはお金がもったいないです。

LCCの就航が増えた関西空港にはベンチに泊まっている人が増えているようで、ネットにも野宿情報がたくさんあります。しかし、実際にやってみてこれは大失敗だと思いました。国内線のチェックインカウンターのあるターミナルビル2階のベンチに泊まったのですが、とてもではないですが、寝られるような状況ではなかったです。

いちばんの大敵は予想外にまぶしい天井の照明でした。これが深夜も全く減光されず、ものすごく明るいのです。こんな照明に照らされて寝られるのは、よほど神経の図太い人だけでしょう。奥まった場所ならこんなにも明るくはないので、そういう場所にあるベンチを選ばないといけないです。

ベンチは向かい側のベンチとつながっていますが、向かいの人が寝ずに何かをやっていると、ベンチに衝撃がきて寝られません。今回向かいでは数人の中国人(香港・台湾かも)の若者が徹夜でモノポリー(笑)をやっていて、静かにやってましたが、それでもベンチがときどきガタンと揺れるので寝られたものではありませんでした。向かいのベンチの人が寝ない場合は寝られないことを覚悟しないといけないです。

周囲の音もかなり気になります。朝4時くらいにはエスカレーターなども動きだし、いろんな音がし始めます。この時間になるとうるさくて寝られません。

ところで、夜の12時くらいに警察官が巡回して泊まりの人たちに「手荷物に気をつけて下さい」と親切に声をかけていました。外国人には「パスポートチェック」と言ってにこやかに声をかけていましたが、彼らに何か話しかけられるとすかさず「I can't speak English」と自己防衛していました。

警察官というのは人間としては善良だけど、ぜんぜん勉強していない(してこなかった)人たちばかりだなといつも思っています。現場の警察官が自分の頭で考えて行動したり主張したりすると警察の組織としては不都合なのであえて勉強はさせないのでしょうね。

警察官にあれこれ言われるまでもなく、ベンチとスーツケースの間にはチェーンロックをして、荷物を守っていました。結局一睡もできなかったので、こんなことをすることもなかったわけですが。


もう関西空港で野宿をするのはこりごりなので、エアアジアXで帰国時の宿泊については他の方法を考えたいと思います。

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