LCCの航空券は安くて助かりますが、気を抜いているといつの間にかあれこれオプションを付けさせられて、安いと思っていたのに最後には高くなってしまうことになります。多くのLCCでは荷物を預けると別料金になるので、できるだけ機内に持ち込みたいわけですが、機内持ち込み手荷物のサイズや重量に対する制限が厳しいことに特に気をつけたいです。
近々乗る予定のエアアジアの機内持ち込み手荷物の制限について調べてみました。エアアジアのサイトには以下のような説明がありましたが、「メインのお荷物」の意味がよくわかりませんでした。こんな日本語はおかしいです。
機内に持ち込める手荷物はいくつまでですか?
お客様お一人あたり、機内持ち込み手荷物ひとつ、およびノートパソコン用バッグまたはハンドバッグひとつを機内にお持込みいただけます。メインのお荷物は大きさ56cm×36cm×23cm以内、かつ7kg以下のものとします。座席頭上の手荷物入れに収納できる手荷物のサイズ、重量には規定が設けられています。規定を超える大きさの手荷物は、気流の関係で機体が揺れた際、頭上の手荷物入れから荷物がすべり落ち、ご搭乗の皆様の怪我につながる恐れがあります。
サイズ:機内持ち込み手荷物は、各辺の長さが56cm×36cm×23cm以内となります。
重量:メインの機内持ち込み手荷物は7kg以下としてください。
その手荷物は搭乗者の前の席の下に収まる大きさ、もしくは座席頭上の手荷物入れに収まる大きさでなくてはなりません。持ち込みが許可された手荷物は、手荷物タグをつけなくてはなりません。
英語のページも参照してみました。
What are the rules for hand carried baggage on board?
You are allowed one piece of cabin baggage of up to 7kg and/or 1 laptop bag or 1 handbag onboard, each of which should not exceed the size dimensions. Our overhead compartments in the aircraft cabin are built to hold a certain size and weight of baggage. Anything exceeding these dimensions put our guests at risk of injury from falling objects should there be turbulence mid-air.
Size Dimensions: Cabin baggage should not exceed dimensions of 56cm X 36cm X 23cm.
Weight: Cabin baggage must not weigh more than 7kg
Such baggage should also fit under the seat in front of you or in the overhead compartment in the cabin. The approved cabin baggage must be tagged with a cabin bag tag.
You are also allowed to bring along your musical instrument onboard instead of a laptop or handbag, provided it does not exceed the approved weight and size.
If your musical instrument is larger than the stated dimensions we would advise you to buy another seat to safeguard against potential damage in the cargo hold.
日本語版と英語版の説明が細かいところで整合していないことに気づきます。日本語では「メインの手荷物」(おそらくノートパソコン用バッグやハンドバッグではない機内持ち込み手荷物のことでしょう)についてサイズと重量の制限があり、ノートパソコン用バッグやハンドバッグについては制限がないことになっています。これはルールとしては不明瞭です。
一方、英語版は「メインの手荷物」にもノートパソコン用バッグにもハンドバッグにも同一のサイズ制限があるとしか読めません。ノートパソコン用バッグやハンドバッグの重量制限については曖昧です。また、ノートパソコン用バッグやハンドバッグの代わりに規定サイズ以内の楽器を持ち込んでもよいとの記述があります。英語版には規定サイズいっぱいの「超大型ノートパソコン用バッグ」が持ち込めるという抜け道が考えられます。
いずれにしても、エアアジアの機内持ち込み手荷物に関する規定は英語版も日本語版も完全ではないということです。
これらの記述を総合して考えると、エアアジアのルールとしては「メインの手荷物」にはサイズ(56cm×36cm×23cm)と重量(7kg)の制限がある。それと付随して持ち込めるノートパソコン用バッグやハンドバッグについては制限重量が明示されていないが(当然7kg以下)、サイズについては外見から常識的に判断される(当然56cm×36cm×23cm以下)と考えていいのではないかと思われます。下のイラストが比較的わかりやすいです。
ここから考えられるエアアジアの機内持ち込み手荷物に関する戦略は、ノートパソコン用バッグやハンドバッグと主張できるくらいの大きさのバッグにできるだけ小さくて重い物を詰め込んでしまうということになるでしょうね。
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