2014年6月8日日曜日

東京から地方へ移住してみます?

J-CASTニュースに「有名プロブロガー・イケダハヤト氏、高知へ移住 「東京で消耗するのが嫌になった」」という記事が出ています。この話は最近かなり話題になっているのだとか。

東京から高知へ引っ越すというのは京都から松江へ引っ越した私の経験から言えば、そんなにバラ色ではないと思います。

インターネットは東京と同じ速さで使えますが、本当に大切な情報というのはネットではなく口から口へと伝わるものだなということを実感しています。ゆえに、人に会わないと得られない情報というのはインターネット全盛の今でもとても多いのです。

しかし、田舎に住んでいたらそういう情報を持ったキーパーソンに会う機会はほとんどありません。世の中には人と酒を飲まないと出てこない情報というのもあり、こういうレベルの情報になるとインターネットでは絶望的に手に入らないですね。

地方は物価が安いと思われていますが、生活費はとても高いということを実感します。都市ガスに比べるとプロパンガスは高いし、公共交通機関がないのでガソリン代がものすごいし、高速道路代もかかります。コンビニやイオンの商品の値段は全国でほぼ同じだし、地方に住んで安くなるのは住居費だけと思った方がいいですね。

さらに、何かあれば東京に行かないといけないということもあり、そういう交通費がたくさんかかるので家賃の安さも吹き飛んで都会以上に生活コストがかかることになります。海外に行くにもいったん成田、羽田、関西等の空港へ出るコストと時間がかかり、これはもう悲惨と言っていいです。

また、田舎には文化がありません。もちろん伝統文化はあるのですが、新しい文化を生み出す力が全くありません。インターネットにアクセスしないとリアルな生活空間の中では知的な刺激は全く得られません。新しい文化というのは人の集積のあるところで生まれるのだなと思う日々です。

田舎暮らしでいいことは、なんと言っても東京のように通勤に時間を取られたり満員電車で疲れたりしないことです。私は職場から自転車で5分のところに住んでおり、何か用事があればいつでも帰宅することができます。どこへでも自家用車で行けるのも、ガソリン代はかかりますが、電車・バスの待ち時間が大嫌いな私にはとてもありがたいです。時間と空間の余裕という面ではアメリカの地方都市に住んでいる感覚に非常に近いですね。

最後にもう一つ言えることは、どこに住んだとしても「住めば都」という言葉の意味を実感するということです。今の東京はいくらなんでも人が多すぎて生活するのはつらそうです。地方に住むことを積極的に選択するのは「あり」だと思います。

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