セディナカードによる海外キャッシングはとても有利で便利な外貨の調達方法ですが、このほどフィリピンでトラブルに遭いました。
2015年5月2日にプエルト・プリンセサのRCBCという銀行のATMで5,500ペソをキャッシングしました。14,848円の請求が来たのでレートは1万円当たり3,704ペソです。概ね妥当なレートです。ATMの画面には200ペソの手数料がかかりますと出ていましたが、レートから見て明らかに手数料はかかっていません。
海外ATMでキャッシングをすると現地のATM手数料がかかるとドヤ顔で書いているサイトもありますが、手数料がかかるかどうかはクレジットカード会社によります。手数料の有無に関してこちらに貴重なまとめがありました。セディナカードではもちろん手数料はかかりません。これまで海外で何十回とキャッシングをしていますが、手数料がかかったことは一度もないです。
続いて、5月6日にマニラのBDOという銀行のATMで10,000ペソをキャッシングしました。実はこのときキャッシングしたのは3,000ペソのつもりだったのですが、10,000ペソが出てきていたのでたぶんタッチパネルにずれがあったのではないかと思っています。海外ATMでは非常によくあることです。残念なことに、このATMは領収書が出てこないタイプのものでした。画面には200ペソのATM手数料がかかりますとやはり出ていました。
この2度目のキャッシングでトラブル発生です。請求額は27,621円でした。1万円で3,620ペソというレートになりますが、これはあまりにおかしいです。レートを確認したのですが、そのような変動もありませんでした。しかし、手数料込みで10,200ペソだとすると、1万円当たり3,693ペソとなり、特におかしなレートではありません。
何が起こったのか確認するためにセディナカードに電話してみました。しかし、キャッシング担当のオペレーターは「当社は適正なレートで請求しています」「当社がどのレートを使っているのかは公表できません」「為替レートは日々変動しております」と繰り返すだけで、まともに取り合ってくれません。そんなことは百も千も承知ですが、今回のレートは明らかにおかしいので何が起こったのか知りたいんですと、繰り返し繰り返し訴えたら、折り返し専門スタッフから電話をしてくれることになりましたが、「あなたと話しても時間の無駄なので最初からそうして下さい」と思いました。
次の人はこちらの主張をすぐにわかってくれました。やはり、10,000ペソしか引き出していないのに10,200ペソをATMから引き出したことになっているとのことでした。この問題はセディナカード側で起こっているわけではないそうです。セディナカードは海外ATM手数料は徴収していないとも断言していました。本件の調査をしてくれるとのことでしたが、調査結果が出るまでには1ヶ月くらいかかるそうです。調査結果は文書で郵送することになっているとのことでした。
海外キャッシングは便利ではありますが、カードがATMに飲み込まれるとか、ATMからお金が出てこないとか、偽造カードを作られるとか、今回のように請求額がおかしいとかいろいろな問題が起こるので、フィリピンのような発展途上国で使うときは細心の注意が必要ですね。
これまで海外ATMで問題が起こったことは二度あります。クレジットカードではなく新生銀行のキャッシュカードなのですが、台湾のコンビニでATMに入れたらお金が出てこなかったのに引き落とされていたというものがあります。これは新生銀行に電話したら調査してくれて数日で無事に返金されました。タイではATMにクレジットカードが飲み込まれたこともあります。そのときは機械をがんがん叩いたら出てきました(笑)。
追記 この記事を書いた後セディナカードの専門部署から電話がかかってきました。驚いたことに、今回の件の調査はできない、調査するすべがないとのことでした。セディナカードはVISAから来た金額をそのまま請求しているだけで、海外ATMの手数料のことまでは関知していないそうです。私がATMを使った時間がたまたま手数料がかかる時間帯だったのではないかなどと言っていましたが、この説明はいかにもうそっぽいと思います。なお、前回の説明は「すべて間違いだった」そうです。こんなのを誰が信じると思っているのでしょうか?
「もし、実際に引き出した額と大きく違う請求が来ても調べられないのか?」と尋ねたところ、「それも当社ではできません」と断言していました。いかにもさっさと終わらせて電話を切りたいという雰囲気がありありと感じられました。クレーマー担当者かと思われるほど、とても感じの悪い人でした。私があたかもクレーマーであるかのような話しぶりも非常に気分が悪かったです。調べる方法は必ずあるはずですが、面倒くさいのでやりたくないということだけは本当によくわかりました。
今回ATM手数料が請求されたのは、フィリピンのBDOという銀行の問題なのか、途中のVISAで何かがあったのか、それともセディナカードがこっそりルールを変更してATM手数料を上乗せし始めたのか、理由はいろいろ考えられますが、真相はわかりません。今後はATM画面に手数料が出たら、そのATMは使わない方がいいかもしれないですね。そして、もう一つわかったことはセディナカードはうそつきでやくざのような会社だということです。
追記 この記事は「貸金業法違反でセディナカードと戦うことにした」に続きます。
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