2015年5月8日金曜日

回転寿司でのクレジットカードや電子マネー払いが進まない理由

かっぱ寿司がクレジットカードや電子マネー払いを2015年5月11日から10店舗で開始し、その後7月上旬までに全店舗へ順次サービスを拡大するとのことです。すでにスシローの一部店舗ではクレジットカードや電子マネーが使えるらしいのですが、くら寿司では導入されていません。


回転寿司がクレジットカードや電子マネーをなかなか導入できない理由は、「たった1%の値引きが致命的に利益を削るワケ」という記事を読むとよくわかりますが、ここでも簡単に説明します。

私たちがくら寿司で1,000円分食べたとしても、回転寿司は材料費の比率がとても高いので、利益は50円くらいしか出ていないらしいです。つまり、1,000円の売上高に対して、950円の経費がかかっていて、営業利益は50円ということになります。

もし、クレジットカード払いを導入してカード会社に売上げの3%を手数料として支払うとすると、1,000円の売上高に対して、30円の手数料が上乗せされて980円の経費がかかり、営業利益はわずか20円になります。つまり、クレジットカード払いを導入することで利益の6割が吹き飛ぶことになります。

要するに、回転寿司は薄利多売なので電子マネーやクレジットカード会社に手数料が払えないということです。電子マネーやクレジットカードを使えるようにするための設備投資も回転寿司の経営には大きな負担になってしまいます。

かっぱ寿司の場合は三井住友カードと協力して導入と記事にあるので、カード会社に払う手数料や端末導入コストの優遇措置があったのではないかと思われます。銀聯カードも使えるとのことなので、爆買い(爆食い)中国人観光客の利用を当て込んでいるという事情もありそうですね。

松江にはかっぱ寿司もスシローもないので、くら寿司にもがんばってもらいたいと思わずにはいられません。くら寿司でクレジットカードや電子マネー(クレジットカードで購入できるジェフグルメカードやぐるなびギフトカードでもいいです)が使えるようになる日を夢見ています。

追記 かっぱ寿司で使えるクレジットカードはVISAとMASTERでJCBすら使えないようですね。三井住友カードと協力するとやはりこうなってしまうのでしょう。

1 件のコメント:

  1. 回りくどい方法でよければ、くら寿司公式通販サイトでくら寿司お食事券を買って持っていけば、間接的にカード払いできるそうです。

    くら寿司ネット通販 無添加工房
    http://www.610kura.com/

    返信削除