2015年3月17日火曜日

鳩山元首相はトンデモなのか?

鳩山元首相がクリミア半島を訪れて、「ウクライナ人もロシア人もクリミアタタール人も編入を喜んでいる。まさに友愛の世の中をつくっている」などと発言し、ロシアに対する日本政府の経済制裁についても「本当に必要なのか。日本が最初に経済制裁を外すという離れ業はできないのか」と主張しているそうです。

それに対して、日本政府のみならずマスコミや日本国民からも厳しい批判の声が噴出しています。しかし、ウクライナ時代のクリミアに通っていた(クリミアが大好きだったのです)私に言わせれば、鳩山元首相の発言内容は特に奇異なものとは思えません。

クリミアはウクライナ領でしたがロシア系住民が多く、どこへ行ってもロシア語しか通じないし(ウクライナ語を話すとわからないふりをされたりします)、なんでここがウクライナ領になったんだろうと思うほどロシア系住民の影響力の強い地域でした。ソビエトを代表する風光明媚な保養地で地理的・軍事的要衝でもあるクリミアを手放すなんて、ロシアはずいぶん気前がいいことをしたなとも思っていました。

クリミアの大半の住民はロシアに戻れて喜んでいると思います。ロシアへの帰属を圧倒的に支持した住民投票の結果は不正があったなどと疑う余地もないでしょうね。私はクリミアの住民がロシアへの帰属を望んでいるなら、その気持ちは国際社会が受け入れざるをえないと思っています。

日本政府の大本営発表やそれに追随するだけのマスコミの報道を聞いているだけでは真実はわかりません。だからこそ、命をかけてジャーナリストは戦場にも行くわけです。現地に行かなければ真実は決してわからないというのは私の人生の信念でもあり、それゆえ海外旅行の大切さをこのブログでは訴えることにしています。

クリミアは、夏になると賑わうヤルタの海岸、ヤルタ会談の行われたリヴァーディア宮殿、タタール人の町バフチサライ、クリミアのシンボルとなっているツバメの巣、そしてなんといっても、とっても甘いクリミアワインが素晴らしいです。面倒くさい政治的な話は抜きにして、ぜひとも多くの日本人に訪れてもらいたいと思っています。





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