2015年3月24日火曜日

デビットカードはなぜ流行らないのか?

キャッシュレス社会のアメリカではクレジットカードのみならずデビットカード(ATM cardと言うことが多いです)も普及していますが、日本ではデビットカードはほとんど使われていないと思います。

日本は現金信仰が厚い社会です。現金しか使えないお店はいくらでもあるし、クレジットカードが使えるお店でも、決済にものすごく時間がかかるなど使い勝手は決してよくありません。ドラッグストアやホームセンターのレジなどで店員さんがレシートに自分の名前を書き込んだりはんこを押したりしているのを見ていると、どこまでアホな店なの?と思わずにはいられないです。コンビニは総じて優秀ですけどね。

日本ではクレジットカードの利用に手間がかかるので、少額決済だと店員さんに嫌な顔をされることがあります。レジにクレジットカードの利用は1,000円以上でお願いしますなどと書かれているお店もありますが、これは日本がいかに現金社会であるかを示すよい例だと思います。

これほどクレジットカードを使うのが面倒な日本において、わざわざクレジットカードを使うのはマイルなりポイントなりが相当貯まってユーザーにそれだけのメリットがあるからに他なりません。そうでなかったら誰もクレジットカードなど使わないです。

一方、デビットカードはマイルやポイントの還元がほとんどなく、クレジットカードのように面倒な思いをしてまで使うメリットがほとんどありません。加盟店にとっては手数料が低くていいのかもしれませんが、ユーザーにはその分メリットがないのです。

デビットカードにはJ-DebitとVisaデビットがありますが、J-Debitは使えるところが少ないし、海外でも使えません。Visaデビットも一部のVISAカード加盟店で使えないところがあるようです。こんな使いにくいものを持つ意味は何なのかと疑問に思わずにはいられないですね。

デビットカードは収入のない人でも持てるというメリットがありますが、それは逆にいい年をしてクレジットカードも持てない人なのかという偏見の目で見られる可能性もあるということです。

私がデビットカードを使いたくない理由は銀行から即時引き落とされるので、不正利用が怖いというのがあります。デビットカードの不正利用に対しての補償はクレジットカードほど手厚くはないようです。

それでも何らかの理由でデビットカードを持ちたい人には、JALのマイルが貯まるりそなVisaデビットカード、ANAのマイルが貯まるスルガ銀行ANA支店のFinancial Pass Visaデビットカードが選択肢になりそうです。

りそなVisaデビットカードは年会費1,000円(税抜)ですが、初年度年会費は無料です。 2年目以降もカードの利用があれば500マイルもらえるので、年会費は実質無料と考えてよさそうです。このカードは200円の利用につきJALマイレージバンクの1マイルをもらえます。JAL便の航空券であれば200円で2マイルです。


Financial Pass Visaデビットカードは年会費無料ですが、マイルはあまり貯まりません。100万円以上200万円未満の利用で3,000マイル、200万円以上の利用で8,000マイルもらえますが、最低100万円からというのはかなりハードルが高いと言えます。


これ以外にも楽天銀行Visaデビットカードは楽天スーパーポイントが貯まるので、ANAのマイルに移行すればよさそうです。しかし、1,000円で2ポイント(ゴールドでも1,000円で5ポイント)しか貯まりません。

いずれにしてもそこまでしてデビットカードを使う意味はないと思います。実はカード発行会社もクレジットカードの分割払いやリボ払いのように金利が発生しないと利益が出ないのでデビットカードはやる気がないようです。結局みんなやる気がないからデビットカードは流行らないのでしょうね。

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