羽田-バンコクをANAのビジネスクラスで往復しました。ユナイテッド航空(マイレージプラス)のマイルがたくさん貯まっていたので、クック諸島のラロトンガ島まで行って消化してきました。
ANAはSkytraxのエアライン評価で2年連続「5つ星」を獲得しています。ビジネスクラスにも時々乗っていますが、サービスレベルは非常に高いです。とはいえ、ビジネスクラスのサービスがいいのは欧米線だけで、東南アジアや中国など中近距離線は先頭を走るシンガポール航空の背中が遠く見えないようなお寒い状況でした。
ところが、このところJALもANAも東南アジア線のビジネスクラスに力を入れており、かつてのようなくたびれた設備のおんぼろビジネスクラスではなくなっています。
ANAのビジネスクラスにもいろいろあって、最近あちこちで宣伝に使われているのが、下の写真の左上とその下にあるANA BUSINESS STAGGEREDです。これには一度だけ乗ったことがあるのですが、飛行機から降りたくなくなるような快適なシートです。こういうのは(おそらく)欧米線にしか投入されていません。
今回乗ったのは下の写真の右上のANA BUSINESS CRADLE(ボーイング787-8)です。このシートのコンセプトは「リクライニング時にはシート全体で体をしっかりとサポートし、ゆりかご(CRADLE)に身を委ねているような心地良いくつろぎ感を追求しました。」とのことです。フルフラットにはならないので寝心地は完全ではありませんが、昔を思えば天国のような設備です。
ANA BUSINESS CRADLEの設備の詳細は下のようになっており、ANA BUSINESS STAGGEREDのような個室感覚はないものの、数時間の旅には過不足のない環境となっています。
飲み物ですが、白ワインは「マコン・リュニー サン・ピエール 2013 ブシャール・ペール・エ・フィス」「ヒューゲル・ジョンティ 2013」です。これらの価格を調べると前者は平均1,438円、後者も同じく平均1,438円です。全然高くはないんですね(笑)。
赤ワインは「シャトー・オー・グリニョン 2012」と「ドメーヌ・ロスタル・カーズ・エスティバル 2012」です。前者は平均899円、後者は平均1,438円と出ていました。ビジネスクラスではそんなに高いワインは出ていないということですね。それでも美味しいワインだと思いました。ANAは安くて美味しいワインを自社の利益と顧客の満足度を同時に最大化するために本気で厳選しているように思われます。
今回バンコク行きでのフライトは和食メニューの「ANAオリジナル郷土料理・鳥取」を選んだのですが、実はあまりおいしくなくて非常にがっかりしました。一部の料理の味付けが食べられないほど塩辛かったのは調理ミスではないかとすら思っています。
このフライトで見た機内映画は「紙の月」「相棒シリーズ X DAY」「八日目の蝉」でした。今どきの洋画はあまりおもしろくないので邦画を選ぶことが多いです。
「紙の月」はおもしろい映画だったのですが、雑な展開とエンディングにがっかりました。タイという国を勘違いしているのではないかとも思いました。「相棒シリーズ X DAY」は作りが安定しており外れがないです。十分楽しめました。「八日目の蝉」はどこかで見たことがあると思ったのですが、昔テレビドラマでやっていたらしいです。それを見たのかも?
バンコク到着前に軽食メニューにあった「空の上のトンコツ「そらとん」」(一風堂)を注文したらとても美味しくて、これで口直しができました。
バンコク(スワンナプーム国際空港)では乗り継ぎだけなので入国はしないのですが、ビジネスクラスではプレミアムレーンのインビテーションを全員に配っていました。
帰りのバンコク-羽田のフライトは深夜発なので夜の機内食はありません。行きと同じ「空の上のトンコツ「そらとん」」(一風堂)を食べました。その後ワインだけ飲んで映画は見ずに寝ることにしました。
朝4:30に朝食が出てきましたが、寝不足で食欲もないし、見るからに粗末でANAのやる気のなさを感じるものでした。どうせほとんど日本人しか乗ってな
いんだから、和食は納豆と生卵と味付け海苔と焼き魚とかにして欲しいと思わずにはいられないです(笑)。吉野家の特朝定食の方がおいしいです。
ANAの帰りのバンコク-羽田便はほとんど寝るだけなのでビジネスクラスのサービスを満喫できず、もったいないような気がしました。それでもCAさんの細やかな気配りが行き届いていて、タイ航空などのビジネスクラスとは格の違いも感じました。エコノミークラスはどこでもいいですが、ビジネスクラスはやはり日系がいいですね。
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