2015年9月27日日曜日

意外に使える!マニラのニノイ・アキノ国際空港と市内を結ぶ空港バス

マニラのタクシー事情はますます厳しくなっており、空港からメーターの料金で乗せてくれるタクシーを見つけるのは非常に困難です。市内から空港へ行くときも空港周辺の渋滞を嫌うドライバーが多く、メーターの料金で行ってくれることは珍しくなってきました。近頃はセブパシフィック航空(やANA)が発着するターミナル3周辺道路の混雑が特にすさまじいです。この前はついにホテル前からターミナル3へ行くのに、15台のタクシーに断られて心が折れそうになりました。

マニラの空港から市内へ、また市内から空港へ行くのにもうタクシーという移動手段は当てにしない方がいいかもしれません。そこで、空港と市内を結ぶ空港バスを使ってみることにしました。このバスはニノイ・アキノ国際空港とパサイにあるジェネシス社のバスターミナルを結んでいます。運行時間は7:00~23:00頃らしいのですが、これについてはどこにも記載がなく未確認です。運行間隔もわからないのですが、20~30分に1本くらいは出ているように見えます。


ターミナル3から乗るときは到着フロアから外に出て右手の端に乗り場があります。運賃の20ペソはバスに乗り込むときに徴収されました。ちなみに、ターミナル内を巡回しているターミナル連絡バスもここから出ています。



空港バスもターミナル連絡バスもチケットは下の写真のものです。


空港バスの車内には運転席の横に荷物置き場があるので、大型のスーツケースでなければトランクルームには安全のために入れない方がいいように思いました。座席の下に置くこともできます。座席は2-3配列で狭いのですが、このくらいの我慢は必要でしょう。エアコンが効いているので車内は快適です。座席がいっぱいになったら乗せてもらえないということはない(通路に立てばよい)ので、急ぎの時は無理に乗り込めばいいです。


このバスは途中ロハス通り(Roxas Boulevard)の数カ所に止まるので、エルミタ・マラテ方面へ行くときはこのあたりで降りてタクシーに乗った方がいいでしょう。終点まで行くと道路がいつも混雑しているのでタクシーに乗るのは困難になります。しかも、道路の向きが反対なので、重い荷物を抱えて陸橋を渡らなければなりません。

終点(パサイのジェネシス社バスターミナル)まで行くとLRT(LINE 1)のEDSA駅とMRT(LINE 3)のTaft Avenue駅があるので、これで目的地へ行くこともできます。ただし、マニラのLRTやMRTは大きな荷物を持っているとセキュリティーに乗車拒否されるので、小型のバックパックより大きな荷物がある場合はあきらめた方がいいでしょう。


マニラで宿泊するなら、いっそパサイのSOGOホテルに泊まってはどうかと思います。ここなら空港バスを終点で降りて徒歩1分でホテルまで行けるので完璧です。SOGOホテルはいわゆるラブホですが、ふつうの旅行者が泊まっても何も問題はありません。


ターミナル1,2,4から市内へ行くときは、どうも現時点で空港バスは出ていないようです。「地球の歩き方」にはそういうバスがあると書かれていますが、最近状況が変わったのかもしれません。ターミナル連絡バス(20ペソ)でいったんターミナル3まで行く必要があります。といっても、このバスは渋滞の激しいエリアを通るので、非常に時間がかかります。ターミナル1とターミナル3の間は30分から1時間くらいかかると思っていた方がいいでしょう。

逆に市内から空港へ行くときは、タクシーでジェネシス社のバスターミナルへ行きます。「ジェネシス、パサイ」などと言えばタクシーの運転手はわかってくれるでしょう。この前乗ったときは乗り場に長い行列ができていました。運賃は車内での支払いでした。空港へ急ぎのときは座席がいっぱいでも無理して乗り込んだ方がいいでしょう。ターミナル3以外へ行くなら相当時間に余裕を持っていないと危険です。



第3ターミナルで到着する場所は出発する場所とちょうど反対側です。ターミナル連絡バスに乗るときは3分ほど歩く必要があります。



マニラのタクシーは危険だったりぼったくりがひどかったりしますが、空港バスは明瞭会計なので安心です。タクシー運転手と駆け引きをしたり交渉をしたりすることを考えると空港バスを使う方がどれだけ楽かわかりません。ただ、深夜にマニラに到着した場合はやはりタクシーを使うしかないでしょうね。

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