2015年9月9日水曜日

ヨーロッパはシリア難民を受け入れるべきなのか?

ヨーロッパにシリアなどから大量の難民が押し寄せてたいへんなことになっています。私のヨーロッパの友人たちは皆難民の受け入れに反対しています。特に北欧は自分たちの経済的自由を犠牲にして実現した高度な福祉を難民に食いつぶされることを懸念しています。難民受け入れを主張しているのは感情だけで物事を考える一部の人たちでしょう。

ヨーロッパに難民が押し寄せていると言っても、それはシリアなどで発生している難民のほんのごく一部に過ぎません。大多数の人たちは母国に留まったり周辺国の難民キャンプに逃れたりしながら厳しい生活を続けています。私がこの前訪れていたヨルダンにもシリア人の難民キャンプがあります。ヨーロッパに押し寄せている難民はブローカーに大金を払えるのだから、こういう人たちよりもお金があるのでしょうね。その中にはテロリストも混入している疑いがあります。


ヨーロッパへ押し寄せている人たちの本当の目的はヨーロッパで豊かな生活がしたいということです。要は混乱に乗じたただの移民希望者なのです。シリアが混乱している状況ではヨーロッパが難民を一時的に受け入れるのはやむを得ないかもしれませんが、政治的混乱が収束したときには速やかに母国へ戻るべきです。しかし、豊かなヨーロッパへ移民することが彼らの真の目的なので、ほとんどの人たちにその気はありません。

ヨーロッパへ押し寄せている移民希望者は難民キャンプに収容して、シリアの混乱が収束するまで一時的に保護するということでいいのではないでしょうか?かわいそうだからと感情的に受け入れていると、今後も際限なく押し寄せてくるので、ドイツなどの難民受け入れ国はいずれ持ち堪えられなくなるでしょう。そのとき、ヨーロッパの世論は難民排斥の方向に大きく変わってきます。それは真に保護が必要な政治難民にとっては不幸なことなのです。

シリア難民の問題は遠いヨーロッパの話なので、日本と直接関係することではありません。しかし、日本が移民をほとんど受け入れていないことを非難する国際世論は強く、そういう世論を作っている人権団体もたくさんあって、「子供がかわいそう」などと感情だけで物事を考える日本人も大勢いるので決して油断はできません。

難民を寛大に受け入れてきたヨーロッパの現実から日本は学ぶべきだと私のヨーロッパの友人たちは口にします。そんなことは言われなくても難民は日本にとって招かれざる客です。日本にはかつてほど経済力はありませんが、それでも経済難民が押し寄せて来ないよう日本の国境をしっかり守っていくのは当然のことだと考えます。

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