さて、卒業旅行で初めて海外に行く学生はクレジットカードに保険がついていることを知らないようで、もったいないなと思っています。私は保険が手厚いクレジットカードを何枚も持っているので必要はないのですが、年会費無料のクレジットカードにも補償額が十分大きいものがあります。
その筆頭が楽天カードでしょう。海外旅行傷害保険の詳細はこちらにありますが、「(傷害)死亡後遺障害」が2,000万円など年会費無料のクレジットカードとは思えないほど手厚い内容です。私が過去に請求した保険金ならこの範囲で完全にカバーできています。
クレジットカードの保険で注意することは「疾病死亡」がないことです。海外で病気になって死亡しても保険金は出ません。もちろん治療費は出ますが、病気による死亡は出ないということです。これは楽天カードに限らずすべてのクレジットカードに共通の条件です。(自分が死んでから保険金が出てもしょうがないので、養っている家族がいないならばこういうのはいらないと思います。)
さて、楽天カードの海外旅行傷害保険で注意すべきことは「利用付帯」であるという点です。楽天カードのサイトにも以下のような注意書きがあります。
楽天カードは、日本を出国する以前に、公共交通乗用具(*1)または募集型企画旅行(*2)の料金を楽天カードで支払った場合(補償期間/日本を出発してから3ヶ月後の午後12時までの旅行期間)に限り、海外旅行傷害保険が付帯されます。
*1 公共交通乗用具とは
航空法、鉄道事業法、道路運送法に基づき、それぞれの事業を行う機関によって運用される航空機、電車、船舶、バス、タクシーなどをいいます。(当該旅行のために乗用するものに限ります)。
*2 募集型企画旅行とは
旅行会社が旅行者の募集のためにあらかじめ、旅行の目的地及び日程、旅行者が提供を受けることができる運送又は宿泊のサービス内容並びに旅行者が旅行会社に支払うべき旅行代金の額を定めた旅行に関する計画を作成し、これにより実施する旅行をいいます。詳しくは旅行代理店にご確認下さい。(引受保険会社:三井住友海上火災保険株式会社)
これがどういうことかというと、当該旅行の航空券代金などを日本出国前に楽天カードで決済する必要があるという意味です。公共交通とあるので、楽天カードで決済するのは京成のスカイラーナーでもいいし東京空港交通のリムジンバスでも構いません。タクシーは公共交通機関ではないのでだめです。団体ツアーで行くときは、その旅行代金を楽天カードで決済することが必要になります。たったこれだけのことをするだけで海外旅行傷害保険が適用になるならしておくべきですね。
楽天カードの特徴としては審査が緩いというもっぱらの評判です。本当かどうかわかりませんが、入会書類の職業欄に「スナイパー」と書いていたら、「スナイパーとはどのようなお仕事なのですか?」と電話がかかってきたという話を聞きました。結局そのままカードの審査は通ったのだそうです。職業欄は自宅警備員とかでもいいのかもしれないですね(笑)。
もう一つ注目すべきカードはJACCSのREX CARD Liteです。海外旅行傷害保険の詳細はこちらにありますが、楽天カードと同じレベルの補償内容となっています。しかも、楽天カードのような利用付帯ではなく、こちらは自動付帯なのです。つまり、カードを持っているだけで海外旅行傷害保険が適用されるという年会費無料のクレジットカードとは思えない大盤振る舞いな補償となっています。疾病死亡に関する注意は楽天カードと同じです。
海外旅行傷害保険が付帯したクレジットカードを複数持っている場合、死亡・後遺障害保険金は合算されず最高額のものが適用になりますが、治療費用・救援者費用・賠償責任・携行品損害などは合算されたものが最高額になります。補償を手厚くしようと思うなら、楽天カードとREX CARD Liteの両方を持ってばいいということになります。
最後にお決まりのことですが、上記の内容に間違いがあっても責任は取れないので、各自で十分ご確認の上海外旅行傷害保険やクレジットカードの加入についてご判断して下さい。
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