コストコはアメリカのホールセール店で、年会費を払って会員になると、倉庫のようなお店で商品を格安で買うことができます。ただ、アメリカ文化のため販売単位が大きく、車で乗り付けてまとめ買いをするためのお店と言えます。
コストコ(COSTCO)はアメリカではコスコとかカスコと呼ばれています。こういう「T」を発音しないのはアメリカ英語の特徴です。例えば、センター(center)はしばしばセナーと発音されます。カリフォルニアのモントレー(Monterey)という街はモナレーと聞こえます。日本ではカタカナで「コストコ」と名乗っているので、そのように発音しておけばいいのでしょうが、アメリカに行ったら注意して下さい。ちなみに、イケア(IKEA)もアメリカではアイキアです。
さて、コストコで使えるクレジットカードはアメリカン・エキスプレスだけです。これはコストコとアメックスが独占契約をしているためです。ところが、コストコとアメックスが16年に及ぶ契約を2016年3月31日で終了すると発表しました。契約延長の交渉で折り合いがつかなかったそうです。
コストコはアメックス限定にすることで他社のカードしか持たない顧客を失っているのだから独占契約で多大な利益を得ているアメックスに対して手数料の引き下げを求めたはずです。しかし、アメックスがそれに応じなかったとされています。
東京ディズニーランドでもかつてオフィシャルスポンサーのJCBカードしか使えない時代がありました。コストコとアメックスの関係はこれに似ていると思います。
日本のコストコではアメックスだけでなくコストコオリコマスターカードも使うことができます。おそらく日本のコストコでもアメックスは使えなくなるでしょうが、コストコオリコマスターカードがどうなるのかは現時点では不明です。とにかく、これでまた一つアメックスを持つ意味がなくなってしまったのは間違いありません。
ちなみに、アメリカの小売りでは「満足保証」が基本原則となっており、商品に満足しなかったら返品することができます。一度着た服を洗濯して返品したとかパソコンを半年使って返品したとか、そういう人たちを私はアメリカでたくさん見てきました。日本のコストコもアメリカの商文化を持ち込んでいるので返品は簡単です。年会費ですら満足しなかったと言えば返金することができます。
パソコンの返品については「全てのデスクトップ、ノート型パソコンの返品は購入日より6ヶ月間までとなっております」とあるので、たとえ使い込んだものでも満足しなかったら期限内に返品すればいいだけです。日本人は返品には気兼ねしてしまいますが、アメリカの商文化なので遠慮はいらないと思います。
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