2015年2月19日木曜日

年利0.3%の定期預金(1年)と年利0.25%の(1週間)はどちらが有利か?

SBJ銀行のなのかちゃんは年利0.25%、最低預入額10万円の1週間定期預金です。これと多くのネット銀行がキャンペーンで出している年利0.3%の1年定期預金はどちらが有利なのか計算してみることにします。


1年定期預金は365日、1週間定期預金は7の倍数のため364日(52週)預けることにします。1日差がありますが、結果には影響ないでしょう。

1,042,860円をそれぞれの条件で預けた場合の利息を比較してみます。年利0.25%のなのかちゃんは1口104,286円で預けるのが有利であることがわかっている(理由は後で説明します)ので、この金額で10口預けることにします。

年利0.3%の定期預金に365日預けた場合の利息は下の式で計算すると3,128円になります。ここから所得税15%、復興特別所得税0.315%なので、国税として計15.315%、さらに地方税として5%が引かれます。国税・地方税とも1円未満は切り捨てなので、3,128円(利息)から479円(国税)と156円(地方税)を引いて、最終的な受取利息は2,493円になります。

1,042,860(預入金額)×0.3%(年利)×365(預入日数)÷365=利息(1円未満切り捨て)

一方、年利0.25%の1週間定期預金だと、1口分に対して1週間で受け取れる利息は下の式で計算できます。

104,286(預入金額)×0.25%(年利)×7(預入日数)÷365=利息(1円未満切り捨て)

この計算結果は5.000013699円(←このように切り捨てになる1円未満の利息が最小になることから1口104,286円という預入金額が計算されています)となり利息は5円となります。

このとき所得税に復興特別所得税を加えた国税は15.315%なのですが、1円に満たないので0円、地方税は5%ですが、やはり1円に満たないので0円となります。そして、最終的な受取利息は以下の式により2,600円となります。

5(1口当たりの利息・円)×10(口数)×52(週)=受取利息(1円未満切り捨て)

つまり、年利0.25%のなのかちゃんは年利0.3%の1年定期預金よりも高い利息を受け取れるということです。そのからくりは1口あたりの預入金額を小分けすることで、国税、地方税ともにかからなくなるということです。

なのかちゃんのような1週間定期預金にこんな高金利を出して大丈夫なのかと心配になりますが、ほとんどの預金者が年単位で資金を寝かせていてSBJ銀行には実害がないのではないかなと思っています。

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