2015年1月25日日曜日

幸せの相対性を意識する

パリの郊外にあるヴェルサイユ宮殿を訪れたことのある人はたくさんいると思います。ヨーロッパにはヴェルサイユ宮殿に限らずかつて貴族が住んでいた地上の楽園のような宮殿がたくさんありますね。

そういう宮殿の中を歩いていると当時の人たちの食卓には毎日それはそれは豪勢な料理が並んでいたのだろうなと思いを馳せてしまいます。しかし、毎日毎日贅沢な食事をしていておいしかったのだろうか?とも思ってしまうのです。どんなにおいしい食べ物も3日で飽きるというのは「限界効用逓減の法則」を持ち出すまでもなく真理でしょう。


私の場合1日300円くらいの食費でしばらく過ごした後に吉野家の牛丼並を食べるとあまりのおいしさに感動してしまいます。今日もほっかほっか亭ののり弁当を食べて涙が出そうなほど感動しました。ルイ14世よりも私の方が幸せな食生活をしていることには絶対の自信があります。

これが何を意味しているのかというと、食べ物が美味しいかどうかというのは相対的な感覚であるということです。だから、私は1週間に1回のり弁当が食べられたら本当に幸せです。このように幸せの相対性を意識することで、私たちは日々幸せに暮らすことができます。

一方、幸せの相対性を考えたときにやってはいけないことは他人との比較です。テレビで芸能人の離婚話にみんなが飛びついてしまうのはなぜだと思いますか?結局他人が不幸であれば自分は相対的に幸せになれるというのが人間の本質なのです。

他人の不幸が自分の幸せというのは悲しいことですが、幸せの相対性を考えれば当然のことなのでそれが人間なのだと受け入れましょう。その上で、幸せを他人とは比較せずに自分の中で相対化することで誰もが幸せになれるということです。

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