2015年1月26日月曜日

海外で誘拐されて身代金を請求されたら?

観光や仕事で海外に行く日本人、海外に駐在している日本人は多いと思います。イスラム国で起こったような誘拐事件は誰の身にも起こりえることで他人事だと考えるべきではない、海外旅行のリスクとして意識しておくべきだと思っています。「海外で危険な目に遭わないために注意するべきこと」という記事は有益です。


ところで、ジャーナリストと呼ばれる人たちがイスラム国のような危険な場所へ入っていくことは果たして正当なのでしょうか?どのような議論がネットで起こっているのかは知りませんが、自己責任と批判的な主張をしている人もきっとたくさんいるのでしょうね。しかし、ジャーナリストは現場に行って取材して報道することが使命なので、本能としてそういうところへ行くことはやむを得ないでしょう。

イスラム国は本来は安全確保のために大金を投じることができる朝日新聞のような大手新聞社の記者が命をかけてでも取材に行くべきだところだと私は思っています。しかし、彼らはいつも安全な国に身を置いて現地新聞のぱくり記事とか上海でぼったくりが増えているとか誰でも書けそうな記事を書いているだけですね。そんな中で命をかけてイスラム国へ行った後藤さんを自己責任だからと見捨ててしまうのはあまりに酷です。

今回の件は外務省が愚かだったと思います。イスラム国に日本人が人質に取られている状況で「イラク、シリアの難民・避難民支援、トルコ、レバノンへの支援をするのは、ISILがもたらす脅威を少しでも食い止めるためです。地道な人材開発、インフラ整備を含め、ISILと闘う周辺各国に、総額で2億ドル程度、支援をお約束します。」などと調子のいいことを言ったらどうなるのかわからなかったのでしょうか?

海外旅行に行って誘拐されて巨額の身代金を請求されても日本政府は払ってくれない、身代金が高額だったら殺されるしかないということが今回よくわかりました。誘拐犯に身代金を払えば、日本人が次々と標的になるかもしれないというのはわかりますが、誰の命もたった一つだけです。もし身内がそうなってしまったらどうします?

私は今目の前で命の危険にさらされている人を身代金を払ってでも助けることが最優先だと思います。特に今回は外務省に致命的な落ち度があるわけで、日本政府が人質を助けなければならない理由がありました。結局、湯川さんは殺されてイスラム国の要求は身代金からヨルダンで死刑囚となっている要人の解放に変わってしまいました。ヨルダンは世界有数の親日国ですが、この要求はハードルが高そうです。

私たちは海外旅行中に誘拐されるリスクを意識しないといけなくなっていますが、特にイスラム過激派のいるような国は要注意で、しばらくは興味半分で行くべきではないでしょうね。今年の夏にヨルダンに行きたいと思っているのですが、イスラム国に近いのでどうしようかなと考えています。おそらく何ともないと思うのですが、地理的条件から不穏さを感じざるをえないですね。

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