2015年1月11日日曜日

クレジットカードのスキミング対策はあるのか?

このブログで何度も書いていますが、海外でのセディナカードによるATMキャッシングは間違いなく最強の外貨調達方法です。ATMの画面に表示される「手数料」は請求されないし、繰り上げ返済はネットからペイジーで無料で簡単にできるし(海外旅行から帰る前に返済できるので金利は20円とかそんなもの)、両替よりもレートはいいしでもうこのカードだけは手放せません。


セディナカードは年会費は無料なので海外旅行に行かれる方はぜひとも作った方がいいと思います。このカードを作るときはポイントサイトを経由するのを忘れずに。

ただ、海外におけるクレジットカードによるキャッシングにはスキミングというリスクがあります。カードの磁気情報を読み取られてカードを複製されたりするというものです。

スキミングでは、ATMに細工がされていてカードの挿入口に磁気情報を読み取る小型の装置が巧妙に取り付けられていたりします。磁気情報には暗証番号は入ってないので、周囲に小型のカメラを取り付けたりテンキーに細工をしたりして暗証番号も同時に盗み取られます。例えば、セブン銀行の例ではこんな感じです。


私もかつて一度だけスキミングの被害に遭ったことがあります。ATMではないのですが、スリランカのコロンボにある大型の高級ホテルでチェックアウトの支払いに妙に時間がかかったことがありました。カードはレセプションに預けてソファーに座って待っていたのですが、その間に磁気情報を盗まれてしまったようなのです。高級ホテルだから大丈夫だろうと油断していました。

日本に帰国後しばらくしてカード会社から突然電話がかかってきて、「最近オーストラリアに行かれましたか?」ときかれました。偽造カードがオーストラリアで使われたとのことでした。

最近のクレジットカードはICチップを搭載していて安全性が高いと思われていますが、全世界のお店などがICチップに対応しているわけではないので、カードには引き続き磁気情報もそのまま残っています。つまり、スキミングの被害はこれまで通り起こるということです。

クレジットカードがICチップを搭載したことで逆に安全性が下がったのではないかと私は考えています。海外から帰国後に暗証番号を変更するというのはある程度有効なスキミング対策なのですが、ICチップを搭載したクレジットカードは現実問題として暗証番号の変更ができないのです。

なぜなら、ICチップには暗証番号が記録されているので、暗証番号を変更するにはクレジットカードを再発行しなければならなくなるからです。カード番号も変更になるし、カード会社によっては再発行の手数料を取られるしで、ICチップを搭載したクレジットカードでは暗証番号の変更は現実的に難しいものになっています。

ネットにはICチップ搭載のクレジットカードこそが最強のスキミング対策みたいな情報がたくさんありますが、本当なんでしょうかね?スキミング対策グッズもたくさんありますが、これはお笑いのレベルでしょう。

海外旅行中のスキミング対策としてできることは、ATMの場合はどこかに細工がされていないか注意する、お店などの場合はクレジットカードから目を離さないくらいでしょう。あとは、怪しい場所にあるATMや怪しいお店では使わないなど常識的な勘を働かせるくらいで決定的なものはありません。

私の場合、海外でのATMキャッシングにはセディナカードしか使わないので、このカードの利用限度額をぎりぎりまで下げています。万が一、スキミングの被害に遭ったときに被害を大きくしないという意味では有効なはずです。

海外でキャッシングに使うカードを1枚に限定しておいて、帰国後もときどきネットでカードのサイトにログインして不正な請求が来ていないか確認しておくというのも安心につながります。

万が一スキミングの被害があってもおそらくはカード会社が補償してくれると思うのですが、必ず補償しますとはどこにも書かれていません。私たちも自分の身は自分で守るという意識を徹底する必要があります。そして、これこそがスキミング対策に限らない海外旅行の鉄則と言えるものです。

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