2015年11月25日水曜日

世界中でテキストメッセージが送受信し放題になる?イタリアのChatSimを使ってみた

海外旅行中もインターネットへのアクセスは欠かせませんが、日本の携帯電話会社の海外ローミングは料金が高すぎてとてもではないですが使えません。プリペイドSIMカードを買うこともありますが、滞在が短期間の時にはSIMカードを買っている時間の方がもったいないです。空港の到着フロアで現地のプリペイドSIMカードが簡単に買える国も多いのですが、情報の少ない初めての国では空港価格でぼられないかと心配になります。

海外旅行中にSNSでテキストのみのやり取りをするなら、イタリアのZeromobileが提供するChatSimが便利です。


このサービスではほとんど世界中でLINEやMessengerなど主要なSNS(下の図を参照)でテキストと絵文字の送受信をすることができます。この便利なSIMカードの価格は10ユーロ、1年間の定額利用料が10ユーロ、SIMカードの送料が日本まで書留(Registered Mail with delivery from 5 to 15 working days)で10ユーロ弱となっています。


SIMカードのサイズは通常サイズ、micro、nanoの3種類に対応しています。


画像などを送受信したい場合はMultimedia Rechargeをして追加料金を払えばいいのですが、かなり高いので私は使ったことがありません。

ChatSim Worldなら下の地図で緑に塗られた国で使うことができます。日本の近隣ではラオス以外で使えます。こちらに各国におけるローミング先の一覧があります。日本のオペレーターはソフトバンクになっていました。


Afghanistan, Albania, Anguilla, Antigua and Barbuda, Argentine, Armenia, Aruba, Australia, Austria, Azerbaijan, Bangladesh, Barbados, Belgium, Bermuda, Bolivia, Brazil, British Virgin Islands, Brunei, Bulgaria, Burkina Faso, Burundi, Cambodia, Cameroon, Canada, Cape Verde Island, Cayman Islands, Chad, Chile, China, Colombia, Congo, Congo Dem. Republic, Costa Rica, Croatia, Cuba, Cyprus, Czech.Republic, Democratic Republic of Lao, Denmark, Dominica, Dominican Republic, Ecuador, Egypt, El Salvador, Equatorial Guinea, Estonia, Faroe Islands, Fiji, Finland, France, French Guyana, Gabon, Gambia, Georgia, Germany, Ghana, Greece, Greenland, Grenada, Guadalupe, Guatemala, Guinea, Guyana, Haiti, Honduras, Hong Kong, Hungary, Iceland, India, Indonesia, Iran, Ireland, Isle of Man, Israel, Italy, Jamaica, Japan, Kazakhstan, Kenya, Kingdom of Cambodia, Korea (South), Kuwait, Kyrgyzstan, La Desirade, Latvia, Les Saintes, Lesotho, Liechtenstein, Lithuania, Luxembourg, Macau, Malawi, Malaysia, Mali, Malta, Marie- Galante, Martinique, Mexico, Moldova, Mozambique, Myanmar, Namibia, Nauru, Nepal, Netherlands, Netherlands Antilles, New Zealand, Nicaragua, Niger, Nigeria, Norway, Pakistan, Papua New Guinea, Panama, Paraguay, Perù, Philippine, Poland, Portugal, Romania, Russia, Rwanda, Samoa, Saudi Arabia, Senegal, Sierra Leone, Singapore, Slovakia, Slovenia, South Africa, Spain, Sri Lanka, St Barts, St. Kitts, St. Lucia, St. Martin, St. Vincent / Grenada, Suriname, Sweden, Switzerland, Taiwan, Tajikistan, Tanzania, Thailand, Timor-Leste, Tonga, Trinidad & Tobago, Turk & Caicos Isl., Turkey, Uganda, Ukraine, United Arab Emirates, United Kingdom, Uruguay, USA, Uzbekistan, Vanuatu, Venezuela, Vietnam, Zambia

これまでChatSimを使ったのはオーストリア、イギリス、フランス、ドイツ、中国、そして日本ですが、現地のネットワークに長時間つながらないこと、メッセージの送受信が一時的にできないことがたびたび起こりました。短時間に何度かメッセージを送っただけで、すぐに一時的な制限がかかっているのではないかと思われました。ちなみに、1日に使える通信量は5MBとなっていて、それを超えると通信制限がかかりスピードが遅くなります。年間50MBを超えると、その年は通信制限がかかって、スピードが遅い状態が続くそうです。

同社のサイトには不適切な使い方をして何度も制限を超えると一時的にサービスが停止されるとも書かれています。その場合はChatSimのサイトにログインして、ロック解除しなければならないとのことです。ロック解除は5回までできます。いつものくせでうっかり写真を送ってしまわないように注意しなければなりません。相手が画像などを送ってきたときは表示されませんでした。

スマホはバックグラウンドで様々な通信をしているので、バックグラウンドデータ通信は切っておいた方がいいようです。SIMロックを解除したドコモのGALAXY Note III(Android 5.0)を使っていますが、この機種では「設定-データ使用量-(左下をタッチ)-バックグラウンドデータを制限」のところでバックグラウンドデータ通信をオフにすることができます。このSIMカードではLTEは使えないので、3G接続になってしまいます。

あれこれ制約の多いSIMカードではありますが、10ユーロで1年間使えるなら決して悪くはありません。旅行先でプリペイドSIMカードを買うまでのつなぎとして使おうと思っていたのですが、これで間に合ってしまうので結局買わずにすんでしまったというのが最近の私のパターンです。

このSIMカードがありがたいと思ったのは多くのSNSがブロックされている中国で使えることです。実際に、北京の空港ラウンジと北京市内でグレート・ファイア・ウォールの影響を受けずにMessengerを使うことができました。いつまでもこのままだといいのですが、いずれ中国当局にブロックされてしまうかもしれないですね。

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