2015年11月19日木曜日

何これ?ゴミなの?ANA Wi-Fiサービス(B777-300ER/B767-300ER)は全く使いものになりません

先日フランクフルトから東京(羽田)への帰国便で乗った飛行機(B777-300ER)ではANA Wi-Fiサービス(ANA WiFi Service)が使えました。有料だったら使うのをためらってしまいますが、15分間は無料で使えるとのことだったので大喜びで使ってみました。


使ってみた感想はただただ「遅い」の一言に尽きます。スマホで使っていたのですが、ニュースサイトの小さな画像の読み込みも途中で止まっていました。一方、メールは届いていました。Facebook Messengerもテキストなら送受信できました。このサービスはスマートフォンとタブレットが対象となっていますが、このスピードではノートパソコンでは到底使えないだろうなと思いました。

2006年12月29日までANAはConnexion by Boeingというボーイングの機内WiFiサービスを提供していました。ボーイングがサービスを打ち切ったために終了したわけですが、このWiFiはノートパソコンでもそれなりに使えるほどのスピードだったと思います。その終了から9年がたって、この低速インターネットは技術の退化としか思えません。

「翼の王国2015年11月号」にはANA Wi-Fiサービスに関して不可解な記事も出ていました。

国際線の機内WiFiが従量制なので、どのくらい使用できるのかわかりにくいです

というお客様の声に対して、ANAの改善しましたという回答は

「国際線の機内WiFiサービス」の料金体系を、時間制に変更いたしました

となっています。


しかし、その料金体系を見ると、下のように相変わらずデータ量による制限があります。「時間制に変更しました」と言われても、時間より先にデータ量の方がなくなるのは目に見えているので、実質的に従量制のままで時間制にはなっていないと言えます。

[料金(USドル)]
30分プラン - $4.95 *15MB上限
1時間プラン -
 $8.95 *30MB上限
フルフライトプラン - $19.95 *100MB上限

※料金は時間制ですが、ご使用のデータ量による制限がございます。制限データ容量を超えた場合は接続が終了いたします。


このサービスのポータルサイトには無料のニュースがあるのですが、数日前の古いニュースが短く要約されているだけで、とても読む気にはなりませんでした。このサービスを導入する前にANAはWiFiのパフォーマンスをきちんと評価したのか疑問に思われます。

どうやら、機内WiFiを提供している会社にはANAがB777-300ER/B767-300ERに採用したOnAir社とJALの採用したPanasonic Avionics社があり、後者の方が圧倒的にスピードも速く料金もお得なようです。今ではANAもPanasonic Avionics社の方を採用して、B787にはANA WiFi Service 2としてこちらが搭載されています。


ANAのB777-300ER/B767-300ER(国際線)ではくれぐれも機内WiFiを使わないようにご注意下さい。それにしても、ANAの機内WiFi導入の担当者はいったい何をしていたのでしょうね?

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