2015年11月17日火曜日

ドイツでは空き缶や空き瓶、ペットボトルを捨ててはいけない

この前フランクフルトに行ったときに、缶ビールを買ってホテルで飲んだ後、ホテルのゴミ箱に捨ててきたのですが、その後行ったスーパーマーケットで「なんてことをしてまったのだろうか」と激しい後悔の念に駆られました。

そのスーパーマーケットで0.45ユーロの水のペットボトルを買ったのですが、請求されたのが0.70ユーロだったのです。瞬間的にデポジットだと思いました。そして、ビールの缶を捨ててしまったことを思い出しました。

環境意識の高いドイツでは缶や瓶やペットボトルに対するデポジット制(Pfand)が導入されています。そういう飲料を買ったときにはデポジットが上乗せされて請求されるのですが、飲んだ後に容器を返却するとデポジットが戻ってくるのです。ドイツでは瓶は0.08ユーロ、缶とペットボトルは0.25ユーロのようです。

スーパーマーケットの中には容器の返却機械がありました。この機械に容器を入れるとバーコードを読み込んで返金額が自動計算されて、そのスーパーマーケットで使えるレシートのような金券が発行されるという仕組みです。


さて、水のペットボトルに対して払ったデポジットを取り返したいと帰りの空港まで持ち歩いたのですが、ついに返却機械を見つけることができませんでした。ところが、空港の出発フロアにはデポジットをどこかに寄付してくれる機械がたくさんあったのです。


この機械に水のペットボトルを入れたら、バーコードが上向きになっているか確かめよというエラーが出て戻ってきました。入れ直そうとしたそのとき、後ろからおばさんに声をかけられました。「その容器を私に渡しなさい」と言っているようです。機械に通してくれるのかなと思って渡したら、「これは私の物よ。機械に入れてもお金は戻ってこないのよ。」と言って立ち去って行きました。

このおばさんはフランクフルトの空港でゴミ箱をあさってお金になる飲料容器を集めているようでした。ゴミ箱をあさっている人はヨーロッパではよく見かけます。私も時々ゴミ箱をのぞき込んでチェックしてますが、デポジット制度のある国で飲料容器が見つかることは滅多にありません(笑)。

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