JR米子駅は国鉄時代には米子鉄道管理局が置かれていた基幹的な駅なのですが、今では寂れに寂れて真夏でも寒々しい雰囲気が漂っています。駅前にはイオンの大型店があるのですが、イオンの本部からも見捨てられているようで、汚らしい店内の改装も行われずゴーストタウンのようです。
JR米子駅周辺でちょっと食事をしたいと思っても、めぼしいお店は全くなさそうで、このあたりではいつも食事に困っていました。JR米子駅の改札口横にある階段を上ったところにグリル大山という喫茶店のような食堂がありますが、見るからにおいしくなさそうなので、これまで行ったことはありませんでした。
先日他に選択肢がなかったので思い切って行ってみることにしたのですが、そのとき観光客らしきおばさん3人がここで食事をしようと先に階段を上って行きました。ところが、お店の前まで来て、ここはやめようと言いながら引き返していきました。それほどまでにみすぼらしいお店なのです。
お店の前には食券を買うための自動販売機があるので、最初にここで食券を買わなければなりません。そのことを知らずに中に入って注文を取りに来るのを待っていたら、先に食券を買って下さいと言われてしまいました。店内は昭和の香りのする寂れた感じでお客さんも少なく、最初からテンションは下がりまくりでした。
同行者と注文したのは地元の食材を使った「隠岐のイカ 醤油漬け丼定食」(税込770円)と「鳥取県産 大地のハーブ鶏 親子丼定食」(税込720円)です。松江ではありえない値段の安さにも驚きましたが、一口食べてこれはおいしいと思いました。もう一つ「鳥取産豚使用 豚玉丼」というのがありましたが、これもきっとおいしいだろうと思います。
グリル大山は米子の隠れた名店だろうと確信しました。こちらのサイトによると、ここは米子駅創立よりあるお店で創業50年なのだそうです。私の人生よりも長い半世紀もこの地にあって、寂れゆく米子を見てきたのだろうかと思いました。米子にお越しの時はぜひこの食堂で食べてみて下さい。
0 件のコメント:
コメントを投稿