2014年9月7日日曜日

フィンランドのペットボトル・空缶のデポジット制度

北欧は物価がものすごく高くて驚きます。特にノルウェーは高いです。次いでスウェーデン、デンマークといったスカンジナビア三国が高いです。フィンランドは決して安くはないですが、スカンジナビア三国に比べれば物価がマイルドなのでほっとします。

この前フィンランドに行ってきたのですが、北欧のような物価の高い国で生き延びるにはレストランなど行かずに、スーパーマーケットをフル活用するのがいいと思います。実際、フィンランド人もそうしているようで、スーパーマーケットは至る所にあってレストランはどこも閑古鳥が鳴いています。

スーパーマーケットでもビールやコーラなどの缶・ペットボトル飲料は高いです。ざっくりコーラ(500ml)が2ユーロ、ビール(500ml)が3ユーロくらいです。しかし、これらの価格には缶・ペットボトルのデポジットが含まれており、缶・ペットボトルを返却すればデポジットは戻ってきます。

缶・ペットボトルにある「PANTTI・PANT 0.15ユーロ」などといった表示があるのでチェックしてみて下さい。おそらくはPANTTIがフィンランド語、PANTがスウェーデン語ではないかと思いますが、この金額がデポジットです。缶・ペットボトル(瓶も一部対象)を確実にリユース・リサイクルするために、フィンランドではデポジットを上乗せしているのです。こういうのはぜひとも日本でもやって欲しいものです。


デポジットを取り戻す方法ですが、スーパーマーケットにはたいてい店の奥に下のような機械があります。この機械の丸い穴に缶・ペットボトルを通せばよいのです。


丸い穴に缶・ペットボトルを通すとレーザー光が出て形を読み取ります。手持ちの缶・ペットボトルををすべて通したら最後に緑のボタンを押すとレシートが出てきます。このレシートには0.15ユーロと書かれていますが、このスーパーマーケットのレジで0.15ユーロとして使えます。


どこのお店で買った缶・ペットボトルを機械に入れてもこのレシートは出てきますが、このレシートは発行店でしか使えません。

ヘルシンキのショッピングモールFORUMの地下にあるスーパーマーケットで南アジア系の少年が缶・ペットボトルを大量に持ち込んでこの機械にせっせと通していました。おそらくはホームレスに近いような生活をしている少年で、街中のゴミ箱をあさって集めた缶・ペットボトルを投入しているようでした。こういう機械が日本にあれば私も全力でゴミ箱をあさるでしょう(笑)。

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