2016年2月19日金曜日

糖質制限で命を繋ぐ!!健康の維持こそが人生最大の節約

昨年、なんとなく指先に軽いしびれを感じるので医者に行ったら、すでに重症の糖尿病になっていると宣告され、すい臓がんの疑いすらあり、このままでは命も危ないと言われて本当に驚きました。私は注射が大嫌いで、ただそれだけの理由でこれまで医者には極力近寄らないようにしていたのがよくなかったと思っています。


私はネット人間なのでどうすればいいのかネットで調べることにしました。糖尿病になったらカロリー制限を行うというのが、これまでの医学的な常識で、今でも医者に行くとふつうにカロリー制限を勧められるし、教育入院ではカロリーを抑えた糖尿病食が出てきます。しかし、ネットの情報で近年血糖値を下げる方法として注目されているのは糖質制限であることがわかりました。糖質制限はダイエットの方法としても人気になっているようです。

糖質制限に関する読み物でお勧めなのが「ドクター江部の糖尿病徒然日記」です。このブログには、血糖値を上げるのは糖質だけというとても大切なことが書かれていて、多くの治療実績と実践者の報告(口コミ)もあって信頼できる情報が満載です。

医者には早急に入院が必要と言われましたが、とりあえず糖質制限を実践してみることにしました。結果は下の表のようになりました。糖質制限を始めてから体重は急速に減少し、それとともにHbA1cの数値も劇的に改善していきました。この改善のスピードがいかに速いかは糖尿病関係者であればすぐにわかってもらえると思います。

2015年11月18日 2015年12月2日 2015年12月28日 2016年1月15日 2016年2月12日
体重(kg) 69.2 68.3 67.6 66.3 64.8
HbA1c 13.0 10.3 7.9 7.3 5.8
空腹時血糖値(mg/dl) 182 96 93 112 99

私の行った糖質制限はご飯やパンや麺類などを一切食べないいわゆる「スーパー糖質制限」です。しかし、最初は一部の糖質の多い食品を食べてもよいと勘違いしていたこともあって、ちょっと糖質を摂り過ぎていたと思います。例えば、納豆は大豆だから大丈夫と思って大好物だったこともあってたくさん食べていましたが、実は糖質がかなり多いということを後で知りました。

この間カロリー制限は一切していません。大好物の牛丼や寿司やラーメンやスパゲッティーなどが食べられないのは辛かったのですが、その代わりに野菜、きのこ、肉、魚を中心に、いつもお腹いっぱいになるまで食べていました。運動も全くやってませんw

私の驚きは日本糖尿病学会などは未だに糖質制限に対して肯定的ではなく、大学病院までもが未だにカロリー制限を推奨しているということです。学会や大学病院のメンツがかかっているので、「これまでやってきたカロリー制限では糖尿病の改善に目覚ましい効果は見られませんでした(ごめんなさい)」と認めることができなくなっているのでしょうね。実際のところ、重症の糖尿病患者が彼らの勧めるカロリーを制限したバランスのよい食事を始めても手遅れなのは明らかだと思います。そんなのこともわからないの?もしかしてバカなの?と思わずにはいられないです。

糖質制限をすると食べられるものが限定されてしまいますが、スーパーマーケットを利用して自炊をすればそれなりに食べられるものはあって、思っていたほど不自由ではありませんでした。例えば、意外にもビーフステーキを食べても血糖値は上がらず、食べる楽しみが完全に失われたわけではありません。軽くワインを飲むくらいならば大丈夫です。それゆえに、挫折したりリバウンドしたりすることなく続けられているのだと思います。


ただ、私の場合に問題なのは海外旅行中の食事で、外食ができないとなるとほとんど食べられるものはありません。今では自炊キットを持って海外に行き、現地のスーパーマーケッ トを探して、外食をせずになんとかやっていますが、食べられるものが全く手に入らない日もあり非常に厳しい旅になっています。2016年1月15日の検査結果が思わしくなかったのは、年始に出かけたフィリピン旅行のせいだろうなと思っています。旅行中食べられるものが見つからないことが何度もあり、時々あまりよくないものを食べてしまいました。JALの機内食でハーゲンダッツのアイスクリームが出て(このまま残せば捨てられてしまうことに)我慢できずに往復とも食べてしまいましたw

糖質制限を実践している人たちの一般的な悩みはお付き合いで食事会や飲み会に参加しなくてはならないことのようです。こういうのを断ると日本社会では角が立ちますが、自分の命を削る行為を他人に強要されたくはありません。ほとんど飲み食いできない自分のような身体障害者がそういう会合に参加して健常者の中で食べたいもの飲みたいものを我慢してにこやかに時間を過ごすというのは私には到底受け入れられないことです。そういうわけで飲食を伴う会合はすべてお断りすることにしました。ただし、私にハンデがない糖質制限食だけの会合ならその限りではありません。

さて、糖質制限で命拾いをしたと思っている私ですが、健康上の理由でダイエットが必要というわけでもないのに、美しくなりたい格好良くなりたいといった目的で糖質制限ダイエットをするのはお勧めしません。糖質制限を始めてから私の体には明らかな変化がありました。これまでお腹を壊すことが多かったのに、強烈な便秘になってしまったこと、尿中ケトン体検査で陽性が出てしまったこと、尿酸値が上昇したことなどです。これらの症状は糖質制限を始めると出てくる人が私に限らず多くいるようです。

切実な必要性もないのにこれだけの変化を体に起こしてまで糖質制限ダイエットに取り組むのは止めた方がいいと思います。ただ、現代の日本人は糖質を摂り過ぎであることは間違いないと思うので、日々の食事を糖質の少ないものに変えていくことは糖尿病予防のために悪いことではないでしょう。ご飯、パン、麺類の量を少なくして、砂糖の入ったお菓子やジュースは控えて、野菜、きのこ、肉、魚をたくさん食べるようにしてはいかがでしょうか?

体を壊して医者に行けば診察費、薬代が結構かかって日々の小さな節約がばかばかしくなるほどお金が飛んでいってしまいます。入院でもしようものなら多額のお金以外にもたくさんのものを失うことになるでしょう。成人病や入院の履歴があると安い生命保険に切り替えたくても告知が必要なのでできなくなってしまいます。健康を維持することが人生最大の節約であることをくれぐれも忘れないようにしたいものです。

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