2013年7月25日木曜日

国内・海外渡航便遅延保険

MileagePlus MUFGカード ゴールドプレステージ Visa」に付帯する国内・海外渡航便遅延保険はとても有用です。この保険がついているこのクラスのカードはDCMX GOLDなどごく限られた数しかありません。


この保険がどういうときに使えるのか事例を考えてみました。ただし、これが保険金が支払われる事例として適切かどうかはあくまで保険会社の判断になります。

1. 「乗継遅延費用保険金」
福岡空港から大韓航空でソウル経由でフランクフルトへ行くとき、ソウルの乗り継ぎ時間が1時間20分しかなかったのに、福岡空港の天候が悪かったため出発が1時間30分遅れフランクフルト行きに乗り継げませんでした。大韓航空は翌日のフランクフルト行きの代替便を用意してくれましたが、悪天候による遅延だったため航空会社の過失ではないとのことで、ソウルのホテルは用意されませんでした。そんなときに必要となるホテル代、食事代を2万円まで負担してくれるというものです。でも、フランクフルトで無駄になるホテル代は戻ってきません。

2. 「出航遅延費用等保険金」
台北から関西空港へ向かうジェットスター便の出発が機材整備のため5時間遅れることになったとします。LCCはこういうときに何の補償もしてくれませんが、そんなときに空港内で負担した食事代を1万円まで負担してくれるというものです。空港のレストランでおいしいものをがっつり食べられますね。でも、大幅な遅延により出発が翌日になったとしてもホテル代は補償されません。関西空港で終電に乗れなくてもホテル代は出ません。

3. 「寄託手荷物遅延費用保険金」
目的地のフランクフルトに到着したものの預けていた荷物が(6時間以上)出てこなかったとき、航空会社で手続きをした後あきらめてホテルに向かうことになりますが、そんなとき当面必要になる生活必需品や衣類の購入費用を1万円まで負担してもらえるというものです。空港到着48時間以内の購入費用が対象になります。航空会社もある程度負担してくれることがあるので、そういうときはどうなるのか保険会社と相談する必要がありそうです。

4. 「寄託手荷物紛失費用保険金」
目的地のフランクフルトで到着時に受け取れなかった荷物が、結局空港到着48時間以内に受け取れなかった場合は、紛失したとみなして生活必需品や衣類の購入費用を2万円まで負担してもらえるというものです。「寄託手荷物遅延費用保険金」で不足する分はこちらでで負担してもらえます。また、空港到着96時間以内に発生した購入費用だけが対象になるので、旅行中に必要なものは早めに購入しないといけなくなります。(この保険の名前には「紛失」の文字が入っていますが、たいていの荷物は遅れて見つかります。寄託手荷物が完全になくなってしまったときの保険金はこれとは別の「携行品損害」で、航空会社の補償が十分でなかったときはこれを使うことになります。)

この保険が威力を発揮するのは航空会社の十分な補償が見込めないLCC利用時だと思います。この保険が国内線利用時に有効になるのはこのカードで航空券を買ったときだけなので、国内線の航空券は必ずこのカードで買うべきです。

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