LCCも真っ青な激安運賃で有名な中国東方航空(エコノミークラス)で福岡空港からカンボジアのプノンペンまで行ってきました。中国東方航空はスカイチームに加盟しているので、デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードを持っているとゴールドメダリオン会員として様々なベネフィットが得られることになっています。
実はこのクレジットカードを解約すべきかどうか非常に迷っています。1年近く使ってみて決して悪いカードではないということはわかったのですが、年会費26,000円(税別)というのがあまりに高いと思います。それだけのベネフィットがないなら負担が大きいので解約すべきカードです。そこで、この旅でゴールドメダリオン会員のベネフィットを検証して解約するかどうか判断しようと思いました。
福岡空港にはインライン・スクリーニング・システムがないため、チェックインの前に受託手荷物のX線検査を受ける必要があります。ゴールドメダリオン会員ならば、エコノミークラスの長い行列に並ばなくてもSKY PRIORITYの表示のあるチェックインカウンターで優先チェックインができるわけですが、福岡空港ではその前にX線検査の長い行列に並ぶ必要があるため優先チェックインの恩恵はあまり大きくはありません。
中国東方航空利用時に福岡空港で使えるラウンジはJALのサクララウンジです。といっても、国際線のサクララウンジには全くやる気が感じられません。JALのうどんですかいなどがあるのですが、食べたい人は係員に注文する仕組みになっています。ところが、係員はたまに出てくるだけで、注文しようにもどこにもいないのです。肉まんがあるのだけが救いだなと思いました。
福岡空港にはPriority Passで大韓航空のKALラウンジを利用することもできます。ただ、このラウンジはキャパシティーが小さいので、混雑時は利用を断られることもあるそうです。サクララウンジもKALラウンジも窓がなくて、ラウンジ内には息苦しさもあります。どちらもよいラウンジとは言えないです。
ゴールドメダリオン会員は優先搭乗ができます。といっても、通路側の座席だと窓側の人が来ると立って道を空けないといけなくなるので、優先搭乗をする意味はあまりないですね。
上海浦東国際空港では中国東方航空の乗り継ぎカウンターでの手続きが必要です。混雑する時間帯だと200mくらいの行列ができるので、SKY PRIORITYのベネフィットは大きいのですが、今回はそういう時間帯ではなかったので、あまり意味はなかったです。このカウンターで中国東方航空のラウンジのインビテーションをもらえました。
上海浦東国際空港にはPriority Passが使えるかなりハイレベルなラウンジがあるので、必ずしも中国東方航空のラウンジを使う必要はありません。しかし、中国東方航空のラウンジでは搭乗前に呼び出しがあり、ラウンジから直接専用バスで飛行機まで連れて行ってもらえます。
プノンペンの空港の回転台で受託手荷物を受け取ると、SKY PRIORITYのタグが付いていました。この荷物が早く出てきたのかどうかわかりませんでしたが、いずれにしてもビザの申請などに時間を要するので、あまり意味はないように思われます。
次はプノンペンから福岡空港への帰りの旅程でゴールドメダリオン会員のベネフィットを検証してみました。
中国東方航空のエコノミークラスのチェックインカウンターはどこの空港でもたいてい長蛇の列ができているのですが、プノンペンの空港ではSKY PRIORITYと書かれた優先チェックインカウンターには待っている人はいなかったので、すぐにチェックインできました。
プノンペンの空港にはPriority Passが使えるラウンジはないのですが、ゴールドメダリオン会員はラウンジが使えるのでとても幸せでした。串焼きがおいしかったです。優先チェックインができたおかげでラウンジで過ごす時間も確保できました。ラウンジにぎりぎりまでいたのでゲートに着いたらすでに搭乗は始まっており、優先搭乗の意味はなかったです。
上海行きの機内でおもしろいことが起こりました。エコノミークラスの座席に座っていたのですが、CAさんがまくら、毛布、中国語の新聞、スリッパを持ってきてくれたのです。こんなものをお願いしていないのになぜ?と不思議に思って尋ねてみたら、「ゴールドカードだから」と言われました。まくら、毛布は使わないし、もらっても邪魔なので、頭上の手荷物棚に入れました。中国語の新聞は読めないので意味がなかったです。スリッパはケースがきれいだったので、記念に持ち帰りました。その後、まくらと毛布は近くの日本人乗客に勝手に取られてしまいました。上海に到着するまでは私のものだと思っていたのですが(笑)。
上海浦東国際空港の乗り継ぎカウンターではSKY PRIORITYのレーンに並びましたが、通常レーンと時間的にはほとんど同じだったと思います。ここで中国東方航空のラウンジのインビテーションがもらえたので、行きと同じラウンジで出発までの長い時間を過ごしました。ソーセージと卵の朝食は美味しくなかったです。行きと同じようにこのラウンジから直接専用バスで飛行機まで連れて行ってもらえました。
福岡空港では回転台に手荷物が早く出てくるということはなく、かなり長い時間待たされました。優先タグをつけてもらっても回転台で受託手荷物を早く受け取れた経験は国際線ではほとんどなく、こういう実効性の低いサービスは止めたらいいのにと思っています。
さて、今回のフライトの予約クラスは「V」だったので、デルタ航空のスカイマイルには25%しかマイルが貯まりません。メダリオンボーナスマイルももちろんありません。貯まったマイル数は往復で1,132マイルです。ほとんど意味はないですね。
福岡空港にはJAL ABCのカウンターがないので、デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードの特典を利用して荷物を自宅へ無料で送ることもできません。福岡空港でも荷物の宅配ができるようになればいいのにと思っています。
この旅を通じてデルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードを持ち続けるメリットはやはりほとんどないという結論に至りました。ただ、プノンペンの空港で優先チェックインができたのとラウンジが使えたのは本当によかったと思っており、解約するかどうかはもう少し考えてみたいです。
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