2015年1月13日火曜日

原油安時代のマイレージ獲得戦略

今や飛行機に乗ってもほとんどマイルは貯まらない時代になっています。安いエコノミークラスだと積算マイルが飛行距離の30%とかふつうにありますからね。

デルタ航空やユナイテッド航空は今年から飛行距離ではなく航空券価格に応じたマイルを付与するようになります。こちらもますますエコノミークラスではマイルは貯まらなくなります。

さて、原油価格がこのところ急激に下がっており、燃油サーチャージの大幅減も期待できる状況になってきました。こういう時代ではマイレージ獲得のための戦略もこれまでとは異なったものになります。

はっきり言いましょう。もうデルタ航空やユナイテッド航空でマイルを貯める時代ではありません。

原油価格高騰の時期にJALやANAといった日系は特典航空券に高額の燃油サーチャージを課してきました。一方、デルタ航空やユナイテッド航空といった米系は燃油サーチャージを課さずに特典航空券の必要マイル数を上げる、発券・変更・キャンセルの手数料を引き上げるなどの方法でコスト高に対応してきました。

原油価格が下がれば燃油サーチャージは下がります。しかし、デルタ航空やユナイテッド航空には引き上げた必要マイル数を下げるどころか航空券価格に応じたマイル付与で改悪の度合いを強めています。システムの欠陥を突いたようなお得な裏技も次々につぶされています。

原油安時代のマイレージ獲得戦略はJALやANAへの回帰、そして陸マイルへのいっそうの傾注だと思ってます。


燃油サーチャージがほとんどない水準では、私の考えるJALとANAのマイルの価値はおおよそ1マイル=2円です。一方、米系航空会社のマイルの価値は1マイル=1円くらいの計算が妥当でしょう。日系の半分の価値しかないということです。

そういうわけで、「デルタスカイマイル・アメリカンエキスプレスゴールドカード」は解約、「MileagePlus MUFGカード ゴールドプレステージ Visa」はサブカードへの格下げも考えています。これからのメインカードは再びJALカード、ANAカードとなりそうです。

ちなみに、JALはオンライン予約がだめすぎるのでマイルを貯めるのはANAの方がお勧めです。パリ往復といったならメジャーな都市への単純な旅程ならJALでもいいですけどね。

JALやANAの2015年4月1日以降発券分に適用となる燃油サーチャージは2015年2月に発表されます。いくらになるのか楽しみですね。

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